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高レイノルズ数流れ解析のための有限要素法スキームの開発

研究課題

研究課題/領域番号 63613514
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

棚橋 隆彦  慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (70051638)

研究分担者 澤田 達男  慶応義塾大学, 理工学部, 専任講師 (00162545)
安藤 常世  慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (50051082)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1988年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード有限要素法 / 非定常非圧縮流れ / 3次元流れ / 高レイノルズ数 / Narier-Stokes方程式 / スーパーコンピュータ
研究概要

GSMAC(Generalized Simplified MAC)有限要素法は、差分法と同程度の計算効率を持つ、非圧縮粘性流体解析用の高速有限要素スキームである。このスキームの長所としては高い計算効率と、高レイノルズ数における安定性があげられるが、境界条件の取り扱いに若干の問題が残されていた。本研究ではHSMAC法の概念を応用し、連続の式をより厳密に満足しつつ時間進行させることによりこの問題を解決した。この改良型GSMAC法は圧力を指定した境界条件のもとでも安定であり、非定常問題の初期段階においても高精度で解析できるという特徴を有する。
また、より現実の問題に即した解析を行うために、スキームの3次元への拡張は不可欠である。しかし、従来の3次元GSMAC法では計算機上の制約により、単一の立法体要素から構成された問題以外には適用不可能であった。本研究では有限要素法の有利さを活かすべく、任意の6面体要素により構成される問題に対しても、高速かつ安定に解析できる3次元スキームを開発した。
このスキームの特徴として、以下の項目があげられる。
(1)立方体キャビティ内流れの解析では、低レイノルズ数領域においてスペクトル法による結果と良好に一致する。
(2)立方体キャビティ内高レイノルズ数流れの解析では、TGL渦、コーナ渦等の複雑な3次元的流れ、およびその非定常変化を明瞭に捕らえられる。
(3)スーパーコンピュータへの適合性に優れている。
以上より、本解析スキームは実用的な3次元流動解析用の有限要素スキームである。よって、工学上実用的な流動現象の解明に役立つことが期待される。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 河合秀樹: 日本機械学会論文集(B編). 54. 3118-3125 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 河合秀樹: Computational Methods in Flow Analysis. 430-437 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 加藤保真: ターボ機械協会15周年記念沖縄講演会. 49-54 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 加藤保真: 第2回数値流体力学シンポジウム講演論文集. 211-214 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 河合秀樹: 日本機械学会論文集(B編). (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 棚橋隆彦: 機械の研究. 41. 84-89 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 棚橋隆彦: "連続体の力学(5)" 理工図書, 1-325 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 棚橋隆彦: "連続体の力学(6)" 理工図書, 1-291 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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