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アンドロゲン誘導性癌増殖因子のクローニング

研究課題

研究課題/領域番号 63614515
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

佐藤 文三  大阪大学, 医学部, 助教授 (30124770)

研究分担者 松本 圭史  大阪大学, 医学部, 教授 (70028299)
西澤 恭子  大阪大学, 医学部, 講師 (10172652)
中村 信義  大阪大学, 医学部, 助手 (00198227)
宮下 義博  大阪大学, 医学部附属病院, 医員
古賀 正史  大阪大学, 医学部, 助手 (00186652)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1988年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
キーワードアンドロゲン / SC-3細胞 / 癌遺伝子 / 増殖因子 / FGFレセプター / 癌増殖
研究概要

アンドロゲン依存性癌増殖の分子機構を明らかにするため、アンドロゲン依存性マウス乳癌(シオノギ癌115)から培養細胞株(SC-3細胞)を樹立した。SC-3細胞は無血清培地中でテストステロン刺激により細胞増殖が著増した。同時にc-fosやβ-actinのmRNA含量も著増した。テストステロン存在下で培養したSC-3細胞は、培地中に増殖因子を分泌することが明らかとなった。この増殖因子は蛋白分解酵素で失活し、ヘパリン結合能を持った蛋白性因子であった。非変性の条件下でのゲルロ過にて分子量39Kであった。この増殖因子をヘパリンセファロースカラム、ヘパリンカッパーアフィニティーカラム、ヘパリンセファロースカラムで精製した後、SDS pageで分析すると、16Kと15.5Kの二本の銀染色陽性バンドとして確認された。この精製増殖因子は、細胞増殖のみならず、細胞形態を敷石様から紡〓様に変化させる能力を合わせ持っていた。更に、これらの活性は抗bFGF抗体により中和された。一方既知の増殖因子のうちのFGFとbFGFのみが増殖刺激活性を持っていたが、その活性はテストステロンによる最大刺激活性の約30%しかなかった。しかしこのアンドロゲン誘導性増殖因子は、細胞表面に存在するFGFレセプターと結合し得ることが[^<125>I]FGFレセプターのクロスリンキングによる解析から明らかとなった。またSC-3細胞はTGF-βにも応答性を示し、テストステロン依存性細胞増殖はTGF-βにより抑制された。以上の結果より、アンドロゲン誘導性増殖因子はFGF様蛋白であり、FGFレセプターに結合し得るが、生物活性や物理化学的性格をFGFとは異にすることが明らかとなった。そこでテストステロン刺激下のSC-3細胞からmRNAを描出し、λgt-10とpcDL-SRα296をベクターとしてcDNAライブラリーを作成した。bFGFhst Int-2をプローブとしてcDNAを検索し数個の陽性コロニーを得た。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] B.Sato: Progress in Endocrinology. 99-104 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] N.Nonomura: Cancer Res.48. 4904-4908 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] N.Nakamura: Prostate Cancer(in press).

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Nishizawa: Endocrinology. 122. 227-235 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Nishizawa: Anticancer Res.8. 557-562 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Nishizawa: Cancer Res.(in press).

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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