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細胞増殖の調節(特にG1期とG2期で)に関与するヒト遺伝子のクローニング

研究課題

研究課題/領域番号 63614526
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

西本 毅治  九州大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10037426)

研究分担者 関口 猛  九州大学, 大学院医学系研究科, 助手 (60187846)
山下 克美  九州大学, 大学院医学系研究科, 助手 (10191280)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
1988年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
キーワード細胞周期 / G1期 / G2期 / 核タンパク質 / 染色体凝縮 / 卵母細胞 / 温度感受性変異 / PCC
研究概要

細胞周期のうち増殖調節が主としてなされているG1期とG2期に的をしぼって、これらの時期に変異を持つBHK21細胞由来の温度感受性変異株を用いて研究を進めている。G1期の変異株としてはtsBN462株をG2期の変異株としてはtsBN2株を選び、前年度までにこれらの変異を野性型に変換する生物活性を持つヒト遺伝子を単離しそのcDNAを分離した。本年度はこれらcDNAの塩基配列より予想される遺伝子産物がヒト由来の細胞に存在することを抗体を用いて証明しさらにその機能についての検討を行った。ヒトCCG1遺伝子はG1期温度感受性変異株tsBN462を相補するヒ遺伝子である。このcDNAより予想されたタンパク質のペプタイドを合成し、これに対する抗体を作ることによってCCG1タンパク質が核タンパクであることを証明した。ところが現実のタンパクは予想された分子量180KDaよりさらに大きく200KDa以上であると推定された。一方、分離されたCCG1遺伝子の5'端を解析することによって分離された遺伝子は本来のヒトCCG1遺伝子とハムスターのある種の遺伝子との融合遺伝子であることがわかった。つまり本来のCCG1遺伝子はさらに大きなものでその産物もまた分離されたcDNAより大きいものであると思われる。現在、分離されたCCG1遺伝子の5'端を用いて完全なCCG1遺伝子の単離を行っている。またCCG1遺伝子がヒトX染色体の8^<11>-g13領域より由来していることを証明した。RCC1遺伝子は染色体凝縮の調節遺伝子と考えているが、その機能は不明である。本年度はこのタンパクが核にあってDNA結合能を持つことを明らかにした。またカエルのRCC1cDNAを単離し、ヒト、ハムスター、カエルの間でこのタンパク質がよく保存されていること及びXenopus oocyteのなかでRCC1mRNAが既にあることがわかった。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.Sekiguchi: EMBO J. 7. 1683-1687 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] T.Nishimoto: Curent Communication in Molecular Biology;Cell-cycle control in eukaryotes.169-175 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] M.Ohtubo: Biochem.Biophys.Res.Commun.153. 1173-1178 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] R.Ishida: Somat.Cell Mol.Genet.14. 489-497 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] C.J.Brown: Somat.Cell Mol.Genet.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] T.Nishimoto: Bio Essays. 9. 121-124 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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