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核構成々分のモノクローナル抗体の細胞内注入による細胞複製機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 63615513
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

内田 驍  大阪大学, 細胞工学センター, 教授 (40029781)

研究分担者 米田 悦啓  大阪大学, 細胞工学センター, 助手 (80191667)
金田 安史  大阪大学, 細胞工学センター, 助手 (10177537)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1988年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード核たんぱく質 / 核移行シグナル / 遺伝子
研究概要

真核細胞にとって最も大切な遺伝子の複製と転写が行われる場は核である。それに関与するたんぱく質はすべて核へ以降していかなければならない。これ等の核たんぱく質もすべて細胞質で合成され核へ移行する。核たんぱく質には核へ移行するためのシグナルが存在し、それは塩基性アミノ酸に富んでいる。最も典型的なのはSV40T抗原のもつKKRKである。核たんぱく質は核孔を通過して核内へ至る。核孔を形成するたんぱく質にKKRKを認識するものがあり、その活性中心はDDED又はEEDEと予測し、それぞれの抗体を家兎で得た。この抗体を用いて細胞を間接蛍光抗体法で染色すると、核の表面を小さな点状に染色し、抗体は核孔を認識した。この抗体と3種の核たんぱく質をそれぞれ細胞質へ注入したところ、抗DDED抗体は核への移行を阻害したが、抗EEDE抗体は阻害しなかった。この抗体が認識するたんぱく質は、69と59Kを抗孔の65、54、50Kを認識した。核たんぱく質の核移行のためのシグナルを受容するたんぱく質の活性中心はDDEDであることが解った。遺伝子とたんぱく質を細胞に同時に殆ど100%の効率で導入する方法を開発した。DNAをリポソームに包み、核たんぱく質HMG-1を赤血球膜に包み、この2つのベジクルにHVJを加えてこれ等3つの複合体を形成し、培養細胞に加えて導入したところ6時間後には大部分のDNAが核へ移行していた。そして発現もすでに最高値に達していた。HMG-Lの替わりにBSAを入れた場合には、6時間後にはDNAは殆ど核へ移行していない。この場合には20〜24時間で初めて最高値に達する。動物個体の臓器へDNAを注入して発現させることが可能になった。SV40T抗原DNAをこの方法で包み、複合体を内脈から注入したところ、肝細胞の核へDNAは移行し発現し、T抗原たんぱく質が全体の肝細胞のうち5〜10%の細胞の核にみられた。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Yoneda・N.Imamoto-Sonobe・Y.Matsuoka・R.Iwamoto・Y.Kiho・T.Uchida: SCIENCE. 242. 275-278 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Kaneda・K.Iwai・T.Uchida: SCIENCE. 243. 375-378 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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