研究課題/領域番号 |
63616002
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
別府・輝彦 テルヒコ 東京大学, 農学部, 教授 (80011873)
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研究分担者 |
永井 克孝 東京大学, 医学部, 教授 (80072974)
徳重 正信 京都大学, 理学部, 教授 (20025266)
岡田 弘輔 大阪大学, 工学部, 教授 (20028947)
太田 隆久 東京大学, 農学部, 教授 (30011844)
大塚 栄子 北海道大学, 薬学部, 教授 (80028836)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
22,000千円 (直接経費: 22,000千円)
1988年度: 22,000千円 (直接経費: 22,000千円)
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キーワード | 蛋白質工学 / 部位特異的変異 / 蛋白質分泌 / 酵素の化学修飾 / ガングリオシド / 酵素の耐熱性 / 酵素サブユニットの相互作用 / 遺伝子改変 |
研究概要 |
(1)Mucor renninを酵母の系で発現させた時の糖鎖付加部位を同定し、糖鎖が凝乳活性等に及ぼす影響を検討した。またflap領域に存在するアミノ酸を種々に改変し、この領域が基質認識のみでなく触媒作用にも直接関与することを明らかにした(別府)。(2)チミン2量体を持つ合成DNAを基質としてT4endonuclease V変換をみると、2本鎖の方がはるかに速く切断されることがわかり、また本酵素のC末端付近の疏水領域の蛋白工学的改変を行った(大塚)。(3)アクアライシン蛋白の4つのCys残基を改変し、S-S結合をなくした酵素ではその耐熱性が大きく下がった(太田)。(4)キシラナーゼの2.2〓レベルのX線回析像に基づいてモデリングを行い、化学修飾並びに部位特異的変異を用いてGlu-93,Glu-176を触媒残基であると同定した(岡田)。(5)B.ohbensisのサイクロデキストリン合成酵素遺伝子を、合成DNAプローブによる釣上げ法によりクローン化し、その塩基配列を一部決定した(魚住)。(6)リパーゼ、パパインをポリエチレングリコールで修飾し、有機溶媒中での各種反応様式をみた。またリパーゼ、プラスミノーゲン、ウロキナーゼの磁性化を行い、リパーゼについては酵素分離の迅速化を達成し、他の2つについてはその触媒作用をin vitroで検討した(稲田)。(7)大腸菌アスパルターゼはその活性を発揮するのに4量体形成が必須であることを確認し、サブユニットの変性、再生実験を行った(徳重)。(8)OmpC,OmpF蛋白の種々のキメラ蛋白を作り、それぞれの各領域について分泌における役割を考察した(水野)。(9)枯草菌α-アミラーゼのシグナル配列の長さを改変し、枯草菌、大腸菌での分泌のされ方の違いを検討した(山根)。(10)3Y1細胞へのras遺伝子の導入により、シアル酸転移酵素及び新たなガン関連抗原であるガングリオシドが誘導されることを確認し、そのガングリオシドの構造決定を行った(永井)。
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