研究課題/領域番号 |
63616007
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
深沢 俊夫 慶応義塾大学, 医学部, 教授 (90029934)
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研究分担者 |
中沢 晶子 山口大学, 医学部, 教授 (40053053)
山崎 真狩 東京大学, 農学部, 教授 (60011889)
小林 泰夫 広島大学, 生物生産学部, 教授 (10013319)
小河原 宏 明治薬科大学, 薬学部, 教授 (00097198)
東江 昭夫 広島大学, 工学部, 教授 (90029249)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
15,400千円 (直接経費: 15,400千円)
1988年度: 15,400千円 (直接経費: 15,400千円)
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キーワード | 酵母 / 枯草菌 / 放線菌 / シュードモナス / mRNAのプロセシング / プラスミドの安定保持 / シグマ因子 / 胞子形成 / recA遺伝子 |
研究概要 |
本研究は、工業的に重要な微生物を対象として、自然遺伝子交換、組変えDNAなどによる解析系を開発改良すると共に、それらの微生物における遺伝子発現制御の分子機構を解明するため、下記のような広範囲な微生物を対象として遺伝子交換による解析系を確立し、さらに、すでにこれが確立した微生物属では、遺伝子発現の制御機構を解析することを目的として昨年度発足した。今年度の成果のうち主要なもののみを下記に列記する。 深沢は、サッカロミセス属酵母におけるmRNAの3'端が正しい位置で終結するために必要な第一次転写産物上の塩基配列をGAL7遺伝子を用いて決定した。東江は、ジゴサッカロミセス属酵母から分離されたプラスミドの1種における安定保持に関与するプラスミド上の配列を明かにした。小林は、枯草菌の胞子形成中期に関与するspoIVC遺伝子に属するシストロンcisAがDNAの部位特異的組変えに関与する酵素の1種であることを類推し、これが胞子形成過程で起こる染色体DNAの再編成を引こ起こし、さらに新たな遺伝子発現に到ることを示唆した。山崎は、枯草菌の遺伝子増幅用ベクターを改良し、これを用いてアルカリ性エステラーゼ遺伝子aleを増幅したが、産物を増量することができなかった。その原因が、ale上流に見いだされた新たなORFの欠落によることが判った。高橋は、ストレプトマイセス属放線菌においては、大腸菌とは異なり主要シグマ因子が3ー4種類存在することを明かにした。小河原は、ストレプトマイセス属放線菌のβーラクタメース遺伝子の上流領域の配列を解析し、比較的近傍(-3Kb以内)および遠方(-12Kb)に発現を上昇させる配列の存在することを見いだした。中沢は、シュウドモナス属菌のrecA遺伝子をクローン化することに成功した。
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