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ピロロキノリンキノン生産菌の探索

研究課題

研究課題/領域番号 63616511
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関山口大学

研究代表者

飴山 實  山口大学, 農学部, 教授 (90022053)

研究分担者 足立 収生  山口大学, 農学部, 助教授 (20027189)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1988年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードピロロキノリンキノン / PQQ / PQQの発酵生産 / メチロトロフ
研究概要

これまでにPQQを高濃度に培養液中に生成蓄積するメタノール資化性細菌の単離とそれを用いるPQQの生産及びPQQの生成蓄積の機構の解析などについて検討を加えてきた。その結果、メタノール資化性細菌に高濃度に含まれるメタノール脱水酵素(MDH)が培養後期に培地中のメタノールの欠乏とともに不必要なタンパク質となってターンオーバーされてPQQが遊離し、培地中に蓄積すると考えられる結果が得られた。そこでMDHからPQQの解離に関係する要因を調べるためにメタノール資化性細菌からMDHの精製を行い、その性質について検討した。
Methylobacillus glycogenesよりMDHを均一に精製した。分子量13万で6万のサブユニットの2量体であった。1分子あたり2分子のPQQが含まれるほか、1分子あたり1原子のカルシウムを含むことが今回初めて明らかになった。MDHは本菌の可溶性画分の約7%をしめていた。MDHに含まれるカルシウムとアポタンパクとの結合は極めて強固で、金属キレート剤に対して透析するだけではカルシウムの含量は変らず酵素活性の低下もみられず、MDHは安定であった。しかし、6M尿素存在下で金属キレート剤に対して透析すると、カルシウム含量の低下ととももにMDH活性の低下が観察された。このような酵素に外からカルシウムを添加すると完全な酵素活性の回復がみられた。カルシウムを完全に除去してMDH活性を消失させたのち、再びカルシウムを保持させ、酵素活性を100%回復させる課題が今後に残されているものの、カルシウムがMDH活性と構造の維持に重要な役割を有することが確認された。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] M.Ameyama;K.Matsushita;E.Shinagawa;O.Adachi: BioFactors. 1. 51-53 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] O.Adachi;K.Matsushita;E.Shinagawa;M.Ameyama: Agricultural Biological chemistry. 52. 2081-2082 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] O.Adachi;K.Okamoto;E.Shinagawa;K.Matsushita;M.Ameyama: BioFactors. 1. 251-254 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 飴山實: バイオメディカ. 3. 822-826 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 飴山實: 微生物. 4. 21-31 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 飴山實: 酵素工学ニュース. 19. 6-9 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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