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チャージリンーその三次構造の解明とエネルギー変換機作の研究

研究課題

研究課題/領域番号 63617508
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関徳島大学

研究代表者

樋口 富彦  徳島大学, 楽学部, 助教授 (50035557)

研究期間 (年度) 1988 – 1989
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードエネルギー変換 / チャージリン / ATP合成酵素 / ミトコンドリア
研究概要

本年度は、以下の重要な知見を得ることに成功した。
1)HPLCによるラット肝ミトコンドリアからのATP合成酵素の精製:ラット肝ミトコンドリアから亜ミトコンドリア粒子を調製し、nーHeptyl-βーthioglucoside(HTG)で可溶化後、DEAE-5PWカラムを用いたHPLCにかけ、ついで、20%glycerol存在下で超遠心を行いATP合成酵素を精製した。最終精製標品の比活性は、14.5ユニットであった。この値は、Pedersenらが報告している11.3ユニットより高い。またインタクトネスの指標であるオリゴイシン感受性も100%と高く、高い比活性とインタクトネスを保持したATP合成酵素標品が、今回開発した精製法により得られたことが解る。精製標品のSDS/urea-PAGEから、F_1のαβγδεの5つのバンド以外に、8本の明瞭なバンドが確認され、F_0の7番目のバンドがチャージリンIIであることが確証された。
2)チャージリンII(A6L)のF_0におけるオリエンテーション:チャージリンIIの機能を明らかにする第一歩として、F_0におけるこのタンパク質のオリエンテーションを明らかにするため、チャジリンIIの3つの合成断片ペプチド、すなわちそのN伴領域、チャージのクラスター領域、及びC端領域の3つの断片ペプチドを固相法により合成し、ヘモシアニンに共有結合後、ウサギに免疫し作製した抗体を用いて調べた。その結果、筆者らの仮説と一致して、チャージリンIIのN端領域がF_0のCーsideに露出しているが、チャージのクラスター部位とC端領域はF_0中に埋もれていることが明らかになった。
現在、チャージリンIIのNMRによる三次構造解析、ATP合成酵素の結晶化そして各サブユニットのクローニングを行なっており、エネルギー変換効率の高い高等動物のATP合成酵素の分子構造とエネルギー変換機作が明らかになるものと期待される。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] T.Higuti 他: J.Biol.Chem.263. 6776-6776 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] T.Higuti 他: Plenum Press in press.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] T.Higuti 他: J.Biol.Chem.(1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] T.Higuti 他: J.Biol.Chem.(1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 樋口富彦: "「高機能システム素子としてのバイオ素子開発」" ミマツデータシステム, (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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