研究課題/領域番号 |
63620501
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
水野 重樹 東北大学, 農学部, 教授 (90112903)
|
研究期間 (年度) |
1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | フィブロインH鎖 / L鎖遺伝子 / クロマチン構造 / DNA結合タンパク質 / 中部、後部絹糸腺 / カイコの脱皮周期 |
研究概要 |
フィブロインH鎖、L鎖両遺伝子の同調的発現制御機構ならびにカイコの脱皮周期に伴うフィブロインH鎖遺伝子のクロマチン構造の変動の解析を目的として研究を行なった。 1.フィブロインL鎖の1次構造と遺伝子構造:L鎖CDNACpFL18)の塩基配列決定とL鎖のトリプシンおよびキモトリプシン分解で得られたペプチドのアミノ酸配列決定により、プレL鎖(262残基)から18残基のシグナルペプチドが除かれて244残基(分子量25,800)のL鎖が生成すること、N末はアセチル化されていることなどを示した。一方、コスミドクローンpKYFL139-1、139-2の塩基配列決定によりL鎖遺伝子は7個のエキソンよりなり、全長は約14.4kbで約7.8kbの大きな第1イントロンを含むことが明らかになった。 2.フィブロインL鎖遺伝子の5′上流域に結合するタンパク質因子:L鎖遺伝子の5′上流域に3ヶ所存在するH鎖遺伝子の5′上流域と相同性の高い配列のうち-306〜-277の部位の配列に塩基配列特異的に結合する核内タンパク質因子が後部絹糸腺特異性が高いことを見出した。現在この因子の結合配列の特定とDNAアフィニティーカラムなどによる精製を目指している。 3.フィブロインH鎖遺伝子のクロマチン構造の変動の解析:既に報告した後部絹糸腺と中部絹糸腺の組織間、カイコの脱皮周期(4令、4眠、5令)の各時点における後部絹糸腺の核内のH鎖遺伝子クロマチン構造の変動をより詳細に解析するため、転写開始点の約6kb上流のEcoRI〜HindIII断片(0.5kb)、-546〜-381、-96〜+66の3ヶ所の非反復配列プローブを作製して、40cmアガロースゲル電気泳動とサザンハイブリッド形成法などによる解析を行った。
|