• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

動物細胞rRNAの転写とプロセッシングの共役

研究課題

研究課題/領域番号 63620506
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関新潟大学

研究代表者

三嶋 行雄  新潟大学, 医学部, 講師 (30166003)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードrRNA / プロセッシング / 転写 / 転写因子 / 転写調節 / NAD / ADP-リボシル化 / プロセッシングシグナル
研究概要

1.マウスrRNAの転写開始因子。マウスFM3A細胞を定常期(1〜2×16^6細胞/ml)まで培養し、それから調製したS100によるin vitro rDNA転写効率は、対数増殖期(5×10^5/ml)に比べ、8%程度にまで低下する。NAD^+をin vitro rDNA転写系に添加すると、定常期S100による転写効率が、NAD^+の濃度依存的に著しく上昇し、対数増殖期S100によるrDNA転写と同程度にまで回復した。このNAD^+の効果は、30℃、20-30分間の前処理が必要であり、チミジンおよびニコチンアミドにより阻害された。NTPの濃度変化のrDNA転写に対して、NAD^℃は何ら影響を及ぼさないことから、単にNTPの安定化によるものではなく、転写因子またはRNAポリメラーゼIがポリまたはモノADPリボシル化の修飾を受け、rDNAの転写効率に影響を与えたことが示唆された。目下、何がADP-リボシル化を受けたためによる影響かを検討中である。2.プロセッシングシグナルと因子。マウスrRNAの転写スペーサー部分数ヵ所のエンド型切断部位近傍に、GGYUUGYCY=UorC)なる共通塩基配列があることを昨年報告した。この共通塩基配列を含む21merの合成ヌクレオチドTCGACCCCCGGTTTGTCCCCTを合成し、SP6プロモーターのRNA合成開始点26塩基下流に連結したプラスミドを構築した。50塩基長のrun-offRNAを合成し、マウスS100を用いて切断を受けるか否かを調べたところ、37および13塩基長のRNAが生じた。この結果は、上記共通塩基配列内で、エンド型切断が生じたこを物語るものであり、この配列がプロセッシングシグナルに関与する可能性を示唆した。また、この部位の切断に関与する蛋白性因子は、リン酸セルロースカラムでは0.1MKCL溶出分画に認められたが、ヘパリン-セファロースカラムでは、0.1Mおよび0.6MKCL溶出分画の2つの分画に分かれることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Masayuki,Nashimoto et al.: J.Biochem.103. 992-997 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Yukio,Mishima et al.: J.Biochem.104. 515-520 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Masayuki,Nashimoto;Yukio,Mishima: Biochem.J.256. 329-333 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 三嶋行雄: "日本臨〓「DNA診断」" 日本臨〓社, (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 三嶋行雄: "実験医学「遺伝子発現と転写因子」" 羊士社, (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

URL: 

公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi