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赤核脊髄路細胞における変性と修復の分子機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63623507
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

村上 富士夫  大阪大学, 基礎工学部, 教授 (20089882)

研究分担者 石浦 正寛  岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (20132730)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1988年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード運動系の変性と修復 / 分子機構 / 大脳 / 赤核-脊髄路細胞 / 体部位局在 / シナプス発芽 / PHA-L
研究概要

運動系の細胞の変性に対する修復には様々な機序が考えられるが、再生能力の非常に乏しい脳内の神経細胞の場合、シナプス発芽が非常に重要な役割を果していると考えられる。本研究の目的は、入力線維の損傷によって赤核脊髄細胞に起るシナプス発芽の分子機構を明らかにすることである。具体的方法としては主としてモノクローナル抗体と遺伝子組み換えの技術を用いて発芽制御因子の同定を試みる。赤核脊髄路細胞における発芽は、単にその変性に対する修復機構として現象面における理解が進んでいるばかりではなく、運動学習の基礎となっている可能性もあり、本研究によって運動系の制御・調節に関する理解が一段と深まることが期待される。
上記目的達成のため、本年度は赤核に生じた変性の結果生ずるシナプス結合の再構成における投射の局在に関して詳細な解析をおこなった。幼弱期のネコの大脳皮質の一側性の損傷によっては、正常では殆ど存在しない交差性の大脳ー赤核投射が出現することについては既に報告した。また異常な交差性投射について体部位局在が存在することを皮質の様々な部位にレクチン(PHA-L)注入することによって明らかにした。この体部位局在形成の機構としては(1)部位特異的な分子の働きによる可能性(2)局所的発芽による可能性(3)他のシナプス入力の部位局在が関与している可能性が考えられたが、他の赤核への入力である小脳や後索核に与えた損傷が大脳-赤核線維の部位局在に及ぼす効果を調べ、(3)の可能性が強いことを示唆する結果を得た。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Murakami,F.: Behav.Brain Res.28. 175-179 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Murakami,F.: Brain Res.447. 98-108 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Murakami,F.: Brain Res.463. 144-147 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Watanabe,E.: Neurosci.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 村上富士夫: 脳と発達. 20. 123-128 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 村上富士夫: 生体の科学. 39. 240-246 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Murakami,F.: "Cellular Mechanisms of Conditioning and Behavioral Plasticity." Plenum, 21-26 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Murakami,F.: "Post-lesion Neural Plasticity." Springer, 527-536 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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