研究課題/領域番号 |
63624502
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
安田 寿一 北海道大学, 医学部, 教授 (20010126)
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研究分担者 |
川口 秀明 北海道大学, 医学部附属病院, 助手 (70161297)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 脂肪酸結合蛋白質(FABP) / 心筋脂肪酸代謝 / 肥大心筋 |
研究概要 |
<目的>脂肪酸結合蛋白質(fatty acid binding protein;FABP)は分子量約15,500の脂肪酸担体蛋白質で、脂肪酸の輸送・代謝に関係するといわれている。心筋においてFABPが 肥大や虚血等種々の病態において重要な役割を果たすことが予測される。本研究の目的は、高血圧性心肥大及びその退縮の心筋脂肪酸代謝に及ぼす影響を解析することにある。 <方法>20週令SHRにNicardipine(N)160mg/kg/day,Hydralazine(H)40mg/kg/day又は、Enalapril(E)30mg/kg/dayを4週間投与し、投与後の血圧・心重量、FABP量を定量し、無治療対照群と比較した。 <結果>(1)血圧は対照群に比べ、NHE群で有意に上昇が抑制された。 (2)心重量も対照群に比べ、NHE群で有意に上昇が抑制された。 (3)細胞質脂肪酸結合能は対照群では増加したが、NHE群では対照群に比べ有意に増加が抑制された。(4)細胞質脂肪酸結合能の増加はゲルろ過パターン及びScathard plotよりFABP濃度の増加によるものと考えられた。(5)肥大心退縮の程度とFABP量の変動との間には有意の相関があった。 <考案>肥大心を支配する因子と心筋内FABP量を支配する因子との間に密接な関係があると考えられ、圧負荷肥大心筋でのFABP量の増加は細胞内脂肪酸量増加に対する緩衝作用であると考えた。<結論>心筋FABP量は圧負荷肥大心筋で増加し降圧薬による心肥大の退縮と共に減少した。
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