研究課題/領域番号 |
63625008
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
永田 雄三 東京外国大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (20014508)
|
研究分担者 |
間野 英二 京都大学, 文学部, 教授 (10027964)
竹田 新 大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (50116141)
鈴木 薫 東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (50162962)
松下 周二 東京外国大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教授 (20014475)
北川 誠一 弘前大学, 人文学部, 助教授 (50001813)
|
研究期間 (年度) |
1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1988年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
|
キーワード | データベース / イスラム / 都市 / アスキー・コード / アラビア文字 / パソコン / コンピュータ / アスカ |
研究概要 |
本計画初年度である本年度は、以下に列挙するアラビア語、ペルシャ語、チャガタイ・トルコ語文献の、パーソナル・コンピュータへの入力及び校正作業をまず行い、その際に発生するさまざまな技術的諸問題の解決のための研究会を開催した。 1.オランダのド・フーユ編纂による『アラビア語地理叢書』 2.チャガタイ・トルコ語による『バーブル・ナーマ』 3.ペルシャ語によるラシード・ウッディーンの『集史』 上記の3文献はいずれも中世イスラム史研究のための最も基本的文献史料であると同時に、いずれも未だに完全なテキストとして公刊されていないものである(上記1及び3は出版されているが、なお良い校訂本の作成が待ち望まれている)。本計画はこれらアラビア文字によって記された文献を、アラビア文字とラテン文字の1対1対応表に基づく「アスキー方式」によってパーソナル・コンピュータに入力したのち、本学研究所の大型コンピュータに転送し、松下周二の作成したプログラムによってアラビア文字に一括して変換する方法をとっている。大型コンピュータによってアラビア文字による印刷を可能にする文字フォントもすでに上記松下が作成ずみであるが、更に良いフォントへの改造作業も続行した。次に、入力してアラビア文字に変換され印刷されたテキストの校正作業が行われた。上記3文献のうち『集史』(13世紀にモンゴルがイランに建てたイル・ハン朝史)は入力を完了。1とてもすでに3分の2を入力し、いずれも校正作業中である。本計画は、こうした作業と平行して、テキスト化されたデータベースを有効に活用する方法の開発をも目的とし、種々の報告と討議を行った。なお、来年度以降はOCR(光学的読み取り装置)を利用したアラビア文字以外の文献の入力にも重点を置く。
|