研究課題/領域番号 |
63625018
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 拓殖大学 |
研究代表者 |
飯森 嘉助 拓殖大学, 政経学部, 教授 (20109747)
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研究分担者 |
守屋 毅 国立民族学博物館, 教授 (00036493)
田仲 一成 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (90039967)
奴田原 睦明 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (80014504)
堀内 勝 中部大学, 国際関係学部, 教授 (50165586)
片倉 もとこ 国立民族学博物館, 第2研究部, 教授 (60055308)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1988年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 生活文化の流動性 / バラスティー住居文化 / 裸族から被服文化へ / 外辺から見た都市 / 回回仮面と番王 / 洛中洛外図の都市の構図 / 中国の城郭都市 / 囲郭村 |
研究概要 |
今年度J班(生活文化と都市性)は研究内容の近似性と研究活動の便宜等を考慮してI班(都市のイメージ)との合同研究をすすめた。このため研究発表全体の内容がやや密になり多岐にわたることになった。 特に"生活文化"の領域においてはアフリカにおけるイスラムの浸透が裸族の被服文化化に果した役割やナツメヤシの樹を素材としたガルフ地域のバラスティー伝統住居文化の存在等を確認した。 また辺境(砂漠や農村)から見た都市という視角からは相互の補完的依存関係とともに中央の地方に対する一方的な干渉と支配の構図としてとらえなおされたが他方ではイスラム都市の生活文化の流動性(モビリティー)の問題がとりあげられた。どちらも今後の研究方向を示唆したものとして重要である。 またイスラム世界における都市(マディーナ、シャハル)と農村(カルヤ、デ)という二分法が場所と時代によってどの程度の有効性を持ちうるかが改めて問われたが非イスラム圏各地の間でも都市の定義にはかなりの差違のあることを確認した。 日本、中国、アラブ、トルコ、イラン、ブータンなどのアジアの広域複合文化圏における生活文化の諸問題については香と香炉、香水、祭り、芝居、商家、広場(辻)、風呂場、宗教施設、市場、茶店、井戸、宿屋、墓地、民族衣裳、アクセサリー……といった共通テーマにしばしば触れられたがこれらは今後の広域比較の素材としてゆきたい。 最後に長安や平安京のようないわゆる超大な計画都市が決して中国や日本の典型都市ではあり得ないという共通認識を得るとともにイスラム世界における典型都市とは何かという命題が残された。この点に関しては他班の成果に期待しつつさらに都市の持つソフトな面の機能を探る方向で研究を進めたい。
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