研究課題/領域番号 |
63626005
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
竹田 契一 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (30116165)
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研究分担者 |
大井 学 金沢大学, 教育学部, 助教授 (70116911)
花熊 暁 愛媛大学, 教育学部, 助教授 (60172946)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | INREAL / 発語内力 / コミュニケーション・アプローチ / コミュニケーションの活性化 / 大人の関わり / ビデオ分析 |
研究概要 |
今年度の研究は、次の3つの研究から成る。障害幼児のコミュニケーション能力の発達評価検討の基礎データとして研究1:指さしや言語理解・発語の発達と感覚運動の達成水準や象徴遊びの発達との関連の検討。健常幼児のコミュニケーション能力の発達研究として研究2:生後2年目における大人の「はいーいいえ」質問に対する応答の成立について。 コミュニケーション指導の検討として研究3:障害幼児へのINREAL指導の効果について、各々行った。 研究1では、指さしの出現と感覚運動達成水準が深く関連していること、また発達指数ー歳代においては、指さしや語の理解と発達と象徴遊びの発達の間に深い関連があること、自閉的傾向児に見られる象徴遊びの発達上の問題は指さしや言語の発達障害と関連を持つ可能性が示唆される結果だった。研究2ではー歳代における「はいーいいえ」質問に対する応答の変化から、質問の発語内力に子どもはどのように気づき、応答が命題の判断を表わすことがわかるようになるかを事例を通じて記述したものであるが、子どもは判断請求の認知が可能になってから、表現形式の洗練が可能となると考えられた。研究3は、コミュニケーション・アプローチとしてのINREALの効果検討をVTR分析法を用いて行ったものであるが、指導前の母親・保母とセラピストとの関わりの比較では、セラピストとのコミュニケーションにおいて明らかに活性化しており、指導によってコミュニケーションが変化しうることが示唆された。また指導後の分析では、指導前に比較し、コミュニケーションが活性化しており、指導の効果が伺われた。次年度以降は、各々の研究データを基に更に事例を重ねデータ数を増やし検討すると同時に、ことば発現以降(命題伝達)のコミュニケーション障害へのINREALの適応について検討を加えていきたいと考えている。
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