研究課題/領域番号 |
63626006
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
松本 治雄 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (70000289)
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研究分担者 |
川野 通夫 京都大学, 医学部附属病院耳鼻咽喉科, 助手 (40109012)
内須川 洸 筑波大学, 心身障害学系, 教授 (60014669)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1988年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 言語障害 / 類型 / 発達予測 / 予測因子 / 予後判定 |
研究概要 |
言語障害児教育が公教育の中でスタートしてから30年を経過している。教育機関の数は増加し、教育サービスを受ける児童、生徒の数は格段に増加してきた。しかし教育内容や方法にはめだった進歩はみられず、むしろ教育対象の広がりと共に言語障害に加え、いくつかの障害を併せ持つ対象児が増加し、指導に困難をきたし、担当者が困惑してしまうことが多くなっている。これは、言語障害という枠組みに分類されていても、その症状、原因は複雑多岐にわたっている言語障害の宿命的な問題であるといえる。こうした問題を解明して行くためには言語障害の分類を再検討し、各々の障害の特質を詳細に見極めることによって、状態像を正確に捉え直し、その発達予測をし、予後を2年後、3年後に確認していくことによってのみその特質に適合した指導の手だてを見いだすことが可能となってくる。 本研究はこうした見地に立って言語障害特殊学級および治療、相談機関に通う者の内、言語障害の中心的な問題傾向である機能的および器質的構音障害児および吃音児に限定して、その中に含まれる子供達の状態の諸相を明確にした上で2年間の追跡研究をすすめ、当初に立てた発達予測とその発達経過を比較分析しながら、更に詳細な類型化を試み、類型に適合した指導の手だてが確立することを目的とした。 研究は第一年次を終了したが、3プロジェクトはそれぞれに従来から蓄積してきた多くの検査や指導経過に関する資料を基にして予測因子、また予後判定因子を抽出する作業を終え、それらの予測因子をチェックポイントとして追跡調査にとりかかっている。個々の因子についてはさらに検討を要するものもあるが、有効な予測因子も確認されており、今後複合した因子を用いて、より精度の高い予測を試みていく予定である。
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