研究課題/領域番号 |
63626012
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立教育研究所 |
研究代表者 |
天野 清 国立教育研究所, 第3研究部第1研究室, 室長 (00000414)
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研究分担者 |
野村 勝彦 筑波大学付属大塚養護学校, 教諭
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 精神発達遅滞児 / 言語教育プログラム / 言語訓練 / 訓練実験 / 読み書き教育プログラム / 構文機能形成プログラム / 語彙・コミュニケーション教育プログラム |
研究概要 |
(1)読み書き教育プログラムの開発:基本音節文字の読み書きを習得した精神発達遅滞児に特に困難な特殊音節の読み書きの教育を中心とした「特殊音節読み書き教育プログラム」の第1次案を作成し、中度精神発達遅滞児4名を対象に、個別教育の形で訓練実験を行い、彼らの学習上の特質、欠陥と関連したプログラム上の改善点を分析した。 (2)複雑な構文機能形成プログラムの開発:基本的な統辞文の構文能力を習得した発達遅滞児を対象に、対象の二つの独立した形状的、物理的特質を抽象し、それらを言語的に連結させて表現し、それらによって修飾された名詞述語構文を産出、理解できる言語・認知的能力を形成する「名詞述語構文及び形容詞の2次元結合のプログラム」を作成し、5名の養護学校中等部の生徒を対象に訓練実験を実施し、その学習過程を分析した。 (3)統辞文・語彙形成複合プログラムの開発:これまで開発してきた構文の学習を中心とした動詞述語構文形成プログラムに語彙、コミュニケーション機能の学習を付加させ、一語文後期段階にいる発達遅滞児に対する総合的な言語プログラムを構成することを意図しているが、本年は2名について、構文指導の導入訓練を実施できたに留まった。 (4)一語文前期用語彙・コミュニケーション教育プログラムの開発:これまで構成してきた2種の教育プログラム、(a)配分、対象的シンボル遊び(ままごと遊び)、集合(概括)の要素を含む、食事場面を中心にしたままごと遊びによる指導、(b)指さし、発話による要求の表現、絵と物の対応、対象的道具的遊び、集合(概括)の要素を持つ買物場面のコミュニケーション活動の組織を中心とした指導に基づいて、2名の語未獲得児と一名の1語文前期児童を対象に訓練実験を進めた。また、本年から母親をも訓練者として訓練に参加させる方式を採用した。
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