研究課題/領域番号 |
63626016
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立特殊教育総合研究所 |
研究代表者 |
詫間 晋平 国立特殊教育総合研究所, 教育工学研究部, 研究部長 (20012552)
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研究分担者 |
魚住 超 国立特殊教育総合研究所, 教育工学研究部, 研究員 (60184983)
菅井 勝雄 大阪大学, 人間科学部, 助教授 (40000294)
岡本 敏雄 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (60125094)
比企 静雄 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (50006227)
伊福部 達 北海道大学, 応用電気研究所, 助教授 (70002102)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1988年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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キーワード | 知的CAI / 音響分析 / 空間認知 / 図形構成 / 概念形成 |
研究概要 |
当研究班では研究領域を大別して、聴覚言語障害児の構音・発語・認知等にCAI的手法を導入する領域と精神薄弱児の概念形成の指導に、知的CAIシステムを適用する領域に分けて研究を進めている。 前者については、非常ベルなどの特殊警報音を自動的に認識し、触覚等の感覚代行を通してろう児・難聴児に認知せしめる音響分析回路をパターン化した信号の出力回路の分析を進めて、一定のプロトタイプモデルの試作を実施した。 後者については、主として空間認知の概念形成のためのITSシステムの構築と能動的働きかけによる数字や言葉の獲得を支援する障害児用CAIシステムの構成を図り、そのシステムの実用化にむけて研究を展開した。 具体的には、まず図形要素を形、位置、色といった次元で捉え、任意の図形構成平面間の関係の類推学習を支援・診断・指導するシステムである。このシステムでは、知識工学における類推エンジンをシステムに組み込み、この部分は完成した。これにより柔軟な知識処理を行っている。次に基本幾何図形構成支援システムの構築を手がけた。障害児が基本幾何図形(三角、四角、台形など)に対する概念形成、その作図をコンピュータ上で学習しえるシステムを構築した。これは、システムが命令を与えた幾何図形をユーザがマウスによって、妥当する図形をディスプレイ上で作成し、システムがその特徴抽出や幾何学的意味を推論し診断・助言できるものである。来年度にむけてこれらのシステムの一層の精度の向上を図ってゆく予定である。
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