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注意集中困難を中心としたコミュニケーション障害の早期診断と予後-新生児期から学童期に至る縦断的研究-

研究課題

研究課題/領域番号 63626502
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

水野 悌一  お茶の水女子大学, 家政学部, 教授 (00017237)

研究分担者 上垣内 伸子  お茶の水女子大学, 家政学部, 助手 (90185984)
無藤 隆  お茶の水女子大学, 家政学部, 助教授 (40111562)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードコミュニケーション障害 / 早期発見と早期療育 / 神経学的診断 / 追視検査 / 気質 / 乳児 / 幼児
研究概要

1.目的: 今年度はコミュニケーション障害児の早期発見と早期療育を目的とする6年間にわたる縦断研究の最初の1年であり、1か月・6か月・1歳時点での検査を行った。今回はそのうちの1か月時における追視検査、気質質問紙(1〜2か月児用庄司1980、乳児用:Carey、McDevitt&庄司1977)および6か月時の新版K式発達検査のそれぞれの結果の関連について検討した。
2.方法: 1か月健診に来所した子ども108名を、6か月おきに追跡調査した。1か月時には追視検査を行い、その後1〜2か月児用気質質問紙調査、6か月時に身体計測、神経学的診断、発達検査、生活環境についての聴取を行い、さらに乳児用気質質問紙を実施した。
3.結果: まず、1か月の追視角度、6か月のDQ、気質質問紙のカテゴリー得点それぞれの2者間で相関をとった。追視角度とDQとの間には有意な相関は認められなかった。追視角度と乳児用気質質問紙の「敏感性」得点との間に有意な相関がみられた。また、DQと1〜2か月の「反応性」得点、および乳児用の「持続性」得点。「散漫性」得点との間に有意な相関が見られた。気質質問紙の結果から子どもを3つ(1〜2か月用)または5つ(乳児用)のタイプに分け、タイプごとに追視角度、DQを比較したところ、追視角度ではタイプ間で差が認められた。
4.結論: 乳児の発達と気質には関連があることが示唆された。DQと「反応性」に相関がみられたことから、周囲への反応性がその後の発達に影響することが考えられ、「持続性」「散漫性」と負の相関がみられたことから、子どもの発達水準が育てやすさと密接な関係を持つことが考えられた。
5.今後の展開: 引続き、同様の手続きで6か月おきに検査を行い、コミュニケーションの障害が疑われる者に対しては合わせて療育を考える。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 水野悌一 他: 第31回日本小児神経学会.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 水野悌一 他: 第31回日本小児神経学会.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 上垣内伸子: お茶の水女子大学 人文科学紀要. 第42巻. 117-131 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 無藤隆 編著: "言葉と意味の発生" 新曜社,

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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