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イミダゾール誘導体による包接体結晶の生成とその利用

研究課題

研究課題/領域番号 63628002
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関群馬大学

研究代表者

境野 芳子  群馬大学, 教育学部, 教授 (70008142)

研究分担者 井上 幸信  筑波大学, 化学系, 助教授 (00015570)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードソルベイトクロミズム / ポリモルフィズム / クロモトロピズム / サーモクロミズム / 近赤外吸収 / 分子間水素結合
研究概要

4、5-ビス(4-メトキシフェニル)-2-(4-および3-ニトロフェニル)1H-イミダゾール〔I〕および〔II〕は種々の有機物の蒸気と接触させたり、溶媒を変えて結晶化を行なうと黄・橙・赤・紫・黒色と著しく色調の異なる結晶を生ずることが見出された。この色調の変化には分子間水素結合の相違が大きく影響している。分子間水素結合としては次の5種が見出された。1.イミダゾール環のNHプロトンと他の分子中のニトロ基の酸素原子との間、2.イミダゾール環のNHプロトンと他の分子中のイミダゾール環の3位の窒素原子との間、3.ニトロ基の酸素原子と溶媒分子中のプロトンとの間、4.イミダゾール環のNHプロトンと溶媒分子中の酸素原子。5.メトキシ基の酸素原子と他の分子中のイミダゾール環のNHプロトンとの間。1と3の構造を取る分子は平面性が高く、置換基による分子内電荷移動効果に加えてイミダゾール環とニトロフェニル環との間、メトキシフェニル環とニトロフェニル環との間で分子間電荷移動錯体を形成している結晶が得られた。これらの結晶は赤〜黒色を呈している。2は分子が反転対称形に配列する場合と、反転せずに2つの分子がイミダゾール環の2位と2位のアリール基の間で交差した構造をとる場合とがある。前者の結晶は赤色を、後者のそれは橙黄色を示した。4の場合の結晶は橙〜赤色を示した。5.の場合の結晶は淡黄色である。
〔I〕は種々の有機酸と水素結合した結晶を生ずるかそれらの結晶の多くは800nm付近には吸収を示し、ディスクメモリー材料としての利用が考えられる。さらに〔I〕はγ-ピリドンと水素結合し黄色の結晶を生ずるがこの結晶は210℃までの昇温に耐える黄【double half arrows】赤のサーモクロミズム性〓〓〓

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.SAKAINO: Mol.Cryst.Liq.Cryst.Inc.Nonlin Opt.161. 255-281 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Y.INOUE: J.Chem.Soc.Perkin 2.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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