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分子性錯体における固相光化学反応の増感効果

研究課題

研究課題/領域番号 63628504
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

小林 啓二  東京大学, 教養学部, 教授 (50012456)

研究分担者 真崎 康博  東京大学, 教養学部, 助手 (60199677)
小林 啓二  東京大学, 教養学部, 教授 (50012456)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード分子性錯体 / 結晶の光反応 / 電荷移動錯体
研究概要

結晶場における光化学反応のエネルギー移動の立場から反応を制御する手法を確立することが、本研究の最終目標である。まず初年度は、研究対象となり得る新しい分子性錯体の探索を広汎に行った。異なる2成分が結晶性の錯体を形成し、一方の成分が光反応を起こすという系が要請されるが、この条件を満たす系として2、5-ジフェニル-1、4-ジチインと2、4-ジフェニルチオフェンからなる分子性錯体を見い出した。これらの化合物は、パラ位にメチル基や塩素が導入された場合も錯体を形成し、計9種類の組合せについてすべて錯体結晶が得られた。
X線結晶解析の結果、両成分間には水素結合や電荷移動相互作用、包接作用などが認められず、ファンデルワールス力だけによってパッキングされた珍しい錯体であることが判明した。
溶液中で、2、5-ジフェニル-1、4-ジチインの光反応は二量化生成物を与えた。一方、固体状態の光反応では、脱硫黄が起こりチオフェン環生成物が得られた。今後、これらの錯体自身に光照射を行ない、反応生成物の同定と定量を検討する計画である。 錯体探索の過程で、電荷移動相互作用による分子性錯体についても検討し、いくつかの新しいドナーおよびアクセプター化合物を合成した。これらがつくる電荷移動錯体やラジカル塩の中には高い伝導性や超伝導性を示すものが見い出された。このような系の光伝導性を研究することにより、エネルギー移動に関する情報が得られるものと期待され、研究対象の幅が広がった。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Keiji,Kobayashi: J.Chem.Soc.,Perkin II. 427-430 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Koichi,Kikuchi: Solid State Commun.66. 405-408 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Koichi,Kikuchi: Acta.Cryst.C44. 466-463 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Keiji,Kobayashi: Synthetic Metals. 27. B309-B314 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Kazuya,Saito: Acta.Cryst.C.(1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Koichi,Kikuchi: Synthetic Metals. 27. B391-B396 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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