研究課題/領域番号 |
63633509
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
阿部 圭一 静岡大学, 工学部, 教授 (80022193)
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研究分担者 |
大木 敦雄 静岡大学, 工学部, 助手 (20160434)
中谷 広正 静岡大学, 工学部, 助教授 (80109131)
落水 浩一郎 静岡大学, 工学部, 教授 (10022310)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1988年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | ソフトウェア設計 / 図的表現 / 図面編集システム / 作業モデル / 設計作業支援ツール |
研究概要 |
本研究は、ソフトウェア設計過程における概念形成過程を図的に表示・編集・記録・解析する手段とその利用法を研究し、人間の思考過程における図的表現の役割の一端を明らかにすることを目的とする。このために、ワークステーション上で図的表現を柔軟に扱うための技術の考察と、ソフトウェア設計においてどのような情報が必要とされ、それらがどのように図的に表現され得るかの考察との両面から研究を進めた。 (1)図的表示技術に関する研究 使いやすい図面編集システムを実現するために必要な概念構成を検討した。具体的には、(a)図形間の関連性を保存した図形の移動・変形、(b)格子を表示しないで行う図形の自動整列、(c)図形・線・文字列のあいだのオーバーレイの優先順位、(d)階層的な図形定義手段、(e)単位操作の概念と履歴保存・復旧機構がある。本年度は、(a)、(b)との関係を考慮しつつ、具体的な図面編集システムにおける(b)の実現方式として、縦・横両方向にたいしてレベル・サブレベルの概念を持ち、図形の位置を相対的に維持する方式を考察した。 (2)ソフトウェア設計過程の可視化に関する研究 ソフトウェア設計者が設計活動時に使用するモデルと、そこにおいて図表現の果たす役割について検討した。(a)作業モデル構築のための基礎データの収集-被験者を学生として、設計時に「考えた事」、「描いた絵」、「参照した物」を設計作業と同期して記録してもらう実験をおこない、作業モデルの定義とそこで利用される図表現のあいだの関係を分析するための基礎データを収集した。(b)設計作業を支援するツールの試作品の開発-上記の実験と並行して、ソフトウェア問題仕様を分析しつつ設計の初期イメージを固めていく際に利用しうるソフトウェアツールを開発した。 上記の研究結果をもとにして、ソフトウェア設計方法論としてそこで利用される図形の相互関係を現在分析している。
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