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文章理解における諸要因の統合に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63633510
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

中村 順一  京都大学, 工学部, 助手 (30164304)

研究分担者 佐藤 理史  京都大学, 工学部, 助手 (30205918)
長尾 真  京都大学, 工学部, 教授 (30025960)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード文章理解 / 辞書 / 優先解釈 / 意味ネットワーク / 構文解析
研究概要

自然言語による円滑で柔軟な人間-機械系のコミュニケーションを実現するためには、構文、文脈、実世界知識といった要因がどのように相互依存的に関与し、文や文章の解釈が決定されていくかを計算機モデルとして明らかにする必要がある。このため、文解釈の構文的な制約を記述する枠組みと、意味、文脈的な優先条件を記述する枠組みとを統合することを目標として研究を行っている。今年度は、以下の研究を行い、計算機モデルを構築するための基礎的手法を明らかにした。
1.文解釈の構文的な制約を記述する枠組みとして、コミュニケーション文法を採用し、これをもとにした文解析システムを作成した。このシステムでは、構文的制約以外の意味、文脈的な優先条件も記述可能にした。
2.1で作成した文解析システムを利用して、辞書定義文のような、比較的明確ではあるが、修飾句や並列表現の多い英文の解析用文法を作成した。また、意味、文脈的な優先条件を容易に組み込むことも可能なように作成した。この文法を用いて解析実験を行った結果、比較的複雑な辞書定義文の70%程度は解析可能であることが明らかになった。
3.意味、実世界知識を2の文解析システムに取り入れるための準備段階として、意味、実世界知識を記述し、収集するためのシステムを試作した。これは、英語辞書の定義文から、意味ネットワークを自動作成することを目標として開発した。この意味ネットワークは、語と語の間の意味的な共起関係、関連性を表現できるように設計した。意味ネットワークの自動作成には、2つの文解析システムそのものを利用し、これに文解析結果の構文構造から、意味関係を抽出するアルゴリズムを組み合わせたものである。抽出実験の結果、具象名詞に関しては、比較的正確な意味ネットワークが自動抽出できることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書

研究成果

(2件)

すべて その他

すべて 文献書誌

  • [文献書誌] Nakamura,Jun-ichi・Nagao,Makoto: Proc.of Colzng88. 459-464 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 中村順一、酒井桂一、長尾真: 情報処理学会論文誌.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-03-31   更新日: 2016-04-21  

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