研究分担者 |
岡本 光弘 大阪大学, 医学部, 教授 (90028613)
武森 重樹 広島大学, 総合科学部, 教授 (60019461)
片桐 正之 金沢大学, 理学部, 教授 (30019442)
川戸 佳 東京大学, 教養学部, 助教授 (50169736)
森島 績 京都大学, 工学部, 助教授 (50026093)
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研究概要 |
1)石村らはラットおよびウシ副腎皮質からアルドステロン合成を司る新しいPー450分子種を分離(J.Biochem.105およびJ.Biol.Chem.,投稿中)するとともに、アロマターゼチトクロムPー450反応をモデル系を使って追求し、10ー水酸化ノルアンドロステンジオンを中間体とする新しい反応機構を提出した(J.Amer.Chem.Soc.,111)。 2)森島、飯塚、北川らは、EPR、高分解能NMRあるいは共鳴ラマン散乱法などを用いてPー450ならびに近縁ヘムタンパク質の構造を解析し、ヘム周辺の微細構造の変化が配位子結合反応に及ぼす効果を解明した(J.Biol.Chem.,264in press他)。 3)川戸らはミトコンドリア膜中に埋れたPー450の回転運動や蛋白間相互作用をPー450・COのフラッシュフォトリシス偏光解消を利用して測定し、基質の結合によるPー450の運動性の変化や電子伝達系成分と結合して生ずる複合体の解離会合を解析した(J.Biochem.,104)。 4)井柳らはパルスラジオリシス法等を用いてPー450および関連する電子伝達系成分の電子状態ならびに電子移行機作を解明した(J.Biol.Chem.,263他)。 5)片桐らはPー450_<11β>によるアロマターゼ反応のメカニズムを解析するとともに、ある種の微生物からステロイドを代謝する新しいPー450分子種を発見した(Arch.Biochem.Biophys.,267他)。 6)武森らは精製したPー450_<C21>、Pー450_<17α、lyase>ならびに関連電子伝達系をリポソームに埋め込み、Pー450量、NADPH-P-450還元酵素、チトクロームb_5、基質濃度などの影響を詳細に検討し、糖質コルチコイドとアンドロゲン生成の分子レベルでの調節機構を解析した(Biochim.Biophys.Acta,937他)。 7)岡本ら、吉田らはそれぞれPー450_<11β>系およびPー450_<14DM>の作用機作を追求し、DOCから19ーnorーDOCへの転換経路ならびに基質結合に必須なアミノ酸残基などを明らかにした(Biochem,Biophys,Res,Communs,115他)。
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