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カビの二次代謝産物トリコテセン生合成におけるチトクロムP-450の役割

研究課題

研究課題/領域番号 63635506
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京理科大学

研究代表者

上野 芳夫  東京理科大学, 薬学部, 教授 (00084418)

研究分担者 根本 清光  東京理科大学, 薬学部, 助手 (90189366)
杉浦 義紹  東京理科大学, 薬学部, 助手 (10196719)
石井 賢二  東京理科大学, 薬学部, 助教授 (80124931)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードチトクロムP-450 / トリコテセン / 真菌
研究概要

チトクロムP-450(P-450)は原核細胞である細菌から高等動植物にいたるまで殆どの生物に分布している酵素と考えられ、酸素添加反応を始め種々の生体内反応に関与している。一方、真菌は真核細胞の中で最も下等な生物であるが、種々の二次代謝産物を生産し、それらのうちには生物活性を有するものも少なくない。本研究では、真菌の二次代謝物であり、含酸素セスキテルペンであるトリコテセン類化合物の生合成に真菌のP-450が関与しているか否かを検討した。トリコテセンの一種であるT-2トキシン(T-2)を生産する真菌Fusarium sporotrichioidesの培地中に、P-450を誘導することが知られているフェノバルビタール(PB)を添加して培養したところ、菌の生長(菌体重量)は変らなかったが、T-2の生産量は4mMのPBで約8倍に増加した。一方、P-450の阻害剤として知られるSKF525-A、オクチルアミン(OA)、及び8-ベンゾフラボン(BF)による影響を検討したところ、BFは菌の重量、T-2量共に影響を与えなかったが、OAは1mMでT-2生産をほぼ完全に阻害した。SKF525-Aは予想に反しT-2生産を促進させ、0.25mMで約7倍に増加した。以上の結果より、Fusarinm属真菌によるトリコテセン類化合物の生合成に真菌のP-450が関与していることが示唆された。現在、T-2生産に対するPBによる促進及びOAによる阻害が、トリコテセン生合成のどの段階で行われているかを、生合成中間体であるトリコジェン及びトリコジオールの生成量を測定することにより検討中である。また、SKF525-AによるT-2生産の促進機構についても詳細に検討を行う予定である。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書

URL: 

公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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