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ユニークなP-450・アロマターゼの構造・生理機能・局在の分子レベルでの解析

研究課題

研究課題/領域番号 63635507
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関藤田学園保健衛生大学

研究代表者

原田 信広  藤田学園保健衛生大学, 医学部, 講師 (00189705)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードアロマターゼcDNA / アロマターゼ遺伝子 / チトクロームP-450
研究概要

アロマターゼは女性ホルモン生合成における重要な律速酵素で、従来から本酵素のチトクロームP-450としての同定には多くの議論があった。またアロマターゼ反応の酵素化学的ユニーク性及びその生理作用の重要性を考えるならば、この点を含めてタンパク質・核酸レベルでの詳細な検討が必要である。既にアロマターゼは当研究室で精製し、そのユニークな酵素化学的性質を明らかにした。また特異的抗体を用いてヒト胎盤cDNAライブラリーよりアロマターゼをコードする部分的cDNA断片も得ていたので、この部分をプローブとして、さらに完全長アロマターゼcDNAの単離を行った。単離されたcDNAは、全長3030bpでその中に1509bpのオープンリーディングフレームを持っていた。推定されるアミノ酸配列には予め精製酵素で決められていたN末端及びC末端アミノ酸配列を含んでおり、アロマターゼcDNAとしての同定が確認できた。またP-450ファミリーに共通してみられるヘム結合領域を始めとした、いくつかのコンセンサス配列を含んでおり、アロマターゼがチトクロームP-450の一種であることがアミノ酸配列の一次構造上から確かめられた。また今までに報告されているP-450ファミリーとホモロジー比較をしてみると、アロマターゼは実に9億年近く前から他のチトクロームP-450と分岐して、女性ホルモン生合成酵素として独自に進化していったと推定された。また部分的にホモロジーを持つP-450を見てみると、P-450scc及びP-450_<19α>.Lyacoがあり、これはC-C結合切断を含む反応機構上の類似性を反映しているのかもしれない。また得られたcDNAを分子プローブとしてヒト染色体DNAライブラリーをスクリーニングし、アロマターゼ遺伝子を単離した。得られたアロマターゼ遺伝子は全長40kbを越える長さを持ち、またエクソン・イントロンの遺伝子構成からみても、他のP-450遺伝子とはかなり異なっており、cDNAの推測が裏付けられた。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nobuhiro,Harada: Journal of Biochemistry. 103. 106-113 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Nobuhiro,Harada: Biochemical and Biophysical Research Communications. 156. 725-732 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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