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ショウジョウバエ分子生物学による生体高次機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 63639506
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

山崎 常行  九州大学, 理学部, 助教授 (10108649)

研究分担者 坂口 文吾  九州大学, 農学部, 名誉教授 (30038161)
塩川 光一郎  九州大学, 理学部, 助教授 (20037295)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1988年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードP因子 / リプレッサー / トランスフォーメーション
研究概要

P因子の転移及び転移の制御機構の解明に関し、singed遺伝子は以下の点から特に有用であると考えられる。(1)P因子挿入のhot spotである。(2)P因子挿入突然変異、sn^wはtransposaseの存在下で非常に高い二次突然変異を示す。(3)sn^wはP因子のrepressorの存在下で不妊となる。そのため、sn^w系統とそれが変異したsn^+及びsn^e系統からgenomic libraryを作製し、P因子をprobeとして、singed遺伝子のcloningを行った。sn^w、sn^+、及びsn^eの制御酵素地図の比較の結果、sn^wには2copyの欠失型P因子が互いに逆向きに挿入されており、一方が飛び出すとsn^+、もう一方が飛び出すとsn^eになることが明らかにになった。(Jpn.J.Genet.1988)この機構はP因子のIR間での相同組換えにより説明でき、transposaseが部位特異的組換えを触媒し得ることが示唆される。このP因子のsinged遺伝子への間与及び、repressorの不妊誘発機構、ひいてはP因子への結合等を明らかにするため、ひきつづきsinged遺伝子の転移産物の解析を行っている。我々はORF3を欠くP因子がrepressorを産出していることを示したが(P.N.A.S.1987)、このことをより明確にし、repressorの作用機構を調べるため、P及びhsp70のpromoterを持ち、ORF3を欠くP因子を作製し、形質転移を行っている。もし後者のP因子が強力な抑制能を示せば、P挿入変異を安定化させる等の用途も考えられる。他種へのP因子を介した形質転換系の開発に関し、Rioら(J.M.B.1988)は、P因子の転移に、Drosophilaの因子が必要であることを示している。このことが、Xenopus及びBombyxの系で明確な結果が得られない原因と考え、まず、Drosohilaの因子を固定することを計画中である。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Matsuo,Yoshimori: Genetics.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Tachida,Hidenori.: Genetical Res.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Matsuo,Yoshinori: Nucleic Acids Research. 17. 225-238 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Langley,Charles H.: Genetics. 119. 619-629 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Okuyama,Eisaku: Proceedings of the Japan Academy. 64. 274-277 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Nitasaka,Eiji: Japanese Journal of Gentics. 63. 303-312 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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