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fushi-tarazu遺伝子の調節領域に結合するタンパク因子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 63639509
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

広瀬 進  国立遺伝学研究所, 遺伝情報研究センター, 助教授 (90022730)

研究分担者 上田 均  国立遺伝学研究所, 遺伝実験生物保存研究センター, 助手 (60201349)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1988年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワードショウジョウバエ / カイコ / fushi-tarazu遺伝子 / 塩基特異的DNA結合因子 / Pエレメント / ゲルシフト法
研究概要

ショウジョウバエのfushi-tarazu遺伝子の調節領域内にある特定の部位に塩基特異的に結合する因子NFftz1について以下の研究を行った。
1.ショウジョウバエ初期胚においてNFftz1がはたす機能を明らかにするため、fushi-tarazu遺伝子の上流にあるNFftz1結合部位のうち中央の2もしくは4塩基を置換した変異型遺伝子を作製し、lacZ遺伝子と結合した。Pエレメントを用いてこの変異型遺伝子または野生型遺伝子をショウジョウバエに導入し、初期胚での発現パターンをβガラクトシダーゼの活性染色により調べた。その結果、野生型では7つのストライプ状に発現するのに対し、変異型遺伝子では3つのストライプはほぼ正常だが、残りの4つのストライプはほとんど発現されなかった。この結果は、NFftz1がfushi-tarazu遺伝子の空間的発現を制御していることを示唆する。
2.NFftz1に相当する因子がカイコにも存在するか否かについて、結合部位を含む合成オリゴヌクレオチドをプローブにしてゲルシフト法で解析した。その結果、カイコ受精卵核抽出液および、後部絹糸腺抽出液中に結合活性を見出した。競合DNAによるゲルシフトの阻害、DNAメチル化の干渉、プロテアーゼによる部分分解、各種クロマトグラフィーでの挙動などから、ショウジョウバエとカイコの因子は極めて相同性が高いと推定された。そこで、後部絹糸腺抽出液から結合部位DNAアフィニティーカラムなどを用いてこの因子を精製し、50%以上の純度をもつ標品を得た。今後、SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動によりこの標品をさらに精製し、N末のアミノ酸列を決定してこの因子のcDNAをクローニングする予定である。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 広瀬 進: Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 85. 718-722 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 広瀬 進: J.Biol.Chem.263. 3805-3810 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 田淵久大: J.Biol.Chem.263. 15282-15287 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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