研究課題/領域番号 |
63640004
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
森 崇英 京都大学, 医学部, 教授 (90026865)
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研究分担者 |
館 鄰 東京大学, 理学部, 助手 (30011711)
森 庸厚 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (40012760)
及川 胤秋 財団法人発生生殖生物学研究所, 所長
村松 喬 鹿児島大学, 医学部, 教授 (00030891)
竹市 雅俊 京都大学, 理学部, 教授 (00025454)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
25,800千円 (直接経費: 25,800千円)
1988年度: 25,800千円 (直接経費: 25,800千円)
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キーワード | GP70:ZP-0;Macrophage;TTK-1;カドヘリン;in vitro implantation;テラトカルシノーマ |
研究概要 |
テラトカルチノーマ細胞膜に発現している糖蛋白質の検索を行ない分子量44Kのヘパリン結合能の強いもの、およびセリンに富む分子量220Kのものの二種を新たに同定した。またすでに同定しているGP70の発現を調べたところ9日胚までの胚体、胚体外内胚葉、トロホブラストのいずれもが強い発現を示すことが明らかとなった。(村松)卵管由来生理活性高分子糖タンパクZP-0に対するポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体を作成し、ZP-0が種特異的精子結合能を有する事、これに対する抗体が受精阻止を成立させる事をin vivoおよびin vitroの系で明らかにした。(及川)着床時に最初に生ずる胚盤胞と子宮上皮の接着の分子機構解明の見地からマウス子宮上皮のin vitro培養系およびこれらマウス子宮上皮に対するポリクローナル抗体を作成した。現在子宮上皮-胚盤胞相互作用を種特異性の見地から解析中である。(森崇)ヒト脱落膜由来細胞株TTK-1培養系にTPAを加え培養上澄中へ放出される免疫抑制活性を検討したとたころ種々のプロスクグランディンと共に蛋白性および非蛋白性の生理活性物質が存在することが確認され、現在これらの分離精製を行っている。(森庸)マウス胚の着床時におけるカドヘリンの発現を調べたところE型は胚が子宮上皮に付着した後から、またP型は胚が子宮壁に浸潤した後に発現する事が示された。またE型P型カドヘリンのcDNAをL細胞に導入し、強制発現させた形質転換細胞を作成した。これらの細胞は外来性のカドヘリンに対して接着する性質を獲得すると共に混合培養を行うとカドヘリン発現細胞同志が凝集する事が明らかとなった。(竹市)胚盤胞とマイクロファージの相互作用をin vitro共培養系で解析したところ、胚盤胞から増殖伸展中のトロフォブラストの辺緑に存在するマクロファージは球形のものが伸長型のものより多く、球形のものではHSP90合成が著しく高まっている事が明らかになった。(館)
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