研究課題/領域番号 |
63640510
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
鈴木 秋悦 慶応義塾大学, 医学部, 助教授 (00051227)
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研究分担者 |
清水 信義 慶応義塾大学, 医学部, 教授 (50162706)
遠藤 芳広 慶応義塾大学, 医学部, 助手 (10129356)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | プロティンキナーゼC / 先体反応 / 表層反応 / 精子 / 卵子 / 受精 |
研究概要 |
受精は細胞間連絡および相互作用の一つの興味深いモデルにもかかわらず、その詳細な分子機構は解明されていない。体細胞にみられるシグナル伝達・細胞応答機構は、受精現象においても考えられ、マウスの場合、精子側からみれば卵子透明層糖蛋白質であるZP3がシグナルで先体反応が起こり、卵子側からみればシグナルは精子で、表層顆粒の放出が細胞応答の一つとしてあげられる。受精時における精子・卵子のイノシトールリン脂質、サイクリックヌクレオチド、Caイオン、GTP結合蛋白質そしてCキナーゼというシグナル伝達、細胞応答機構に関与すると考えられる諸因子の研究が活発に行われている。本研究では、特に、Cキナーゼに焦点をしぼり、マウスを用い精子・卵子におけるCキナーゼの役割を分子生物学的見地から分析することにより、哺乳類受精の分子機構を解明している。 1.精子におけるCキナーゼ活性とCキナーゼ依存性蛋白質リン酸化:(1)[^3H]PDBu含有培養液にて37℃で培養し、経時的にPDBu^+bindingを測定することにより、腫瘍プロモーターに特異的な受容体が存在することを確認した。(2)細胞質・膜・核画分のPKC活性測定により、細胞質にPCK活性を認め、TPA処理により膜へ移行することが明らかとなった。(3)精子を[^<32>P]orthophosphateにて標識し、Ca^<2+>ioinophore、TPA処理後、二次元電気泳動を行ない、分子量215KDaと35KDa蛋白質リン酸化が、TPA処理により亢進した。(4)ヒト膵臓癌細胞由来の精製PKCを用いたinvitroリン酸化反応の結果、同様に215KDaと35KDa蛋白質リン酸化の亢進を認めた。 2.卵子におけるCキナーゼ依存性蛋白質リン酸化:invivoまたはinvitroリン酸化反応の結果、分子量70KDa蛋白質リン酸化が、TPAで亢進した。 以上のことより、マウスの受精過程は、PKCを介する蛋白質リン酸反応により調節されている可能性が示唆された。
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