• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

腎髄質膜のPGE受容体と会合した新奇GTP結合蛋白質の電解質代謝における役割

研究課題

研究課題/領域番号 63641514
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

市川 厚  京都大学, 薬学部, 教授 (10025695)

研究分担者 八浪 公夫  京都大学, 薬学部, 助手 (30191141)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1988年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード腎髄質 / プロスタグランジンE / 受容体 / GTP結合蛋白質 / GTP
研究概要

研究実施計画に従い以下の研究成果を得た。
[I]PGE受容体-GTP結合蛋白質会合体の単離研究:腎髄質の^3H-PGE_1/^3H-PGE_2結合量は、GTPやGTP-γ-Sの処理により約2〜4倍増加する。増加反応を動力学的に解析すると、結合親和性(KD)の変化である事がわかった。^3H-PGE結合受容体は、^3H-PGEの結合状態が安定で、膜を6%ジギトニンで処理すると可溶化される。^3H-PGE結合蛋白の多くは高分子体(Mr=約38万)として、ゲル濾過クロマトグラフィーにより分離される。この高分子体のピークには、GTP-γ-^<35>S結合活性、GTPase活性、百日咳毒素によるADP-リボシル化活性が存在し、PGE受容体とGTP結合蛋白質との会合体としての存在が推定された。この高分子会合体を精製する目的で、WGA-アフィニティーカラム、次でDETE-トヨパールによるイオンクロマトグラフィーで活性画分を分離し、濃縮後Native acrylamideゲルによる精製を行った。その結果、分子量38万でGTP-γ-^<35>S結合活性、百日咳毒素によるADP-リボシル化されるGTP結合蛋白と会合している標品を部分精製した。本会合体の特徴は、GTP添加により^3H-PGEの結合親和性が減少しない点である。
[II]GTPによる^3HーPGE結合増強反応の解析:GTPによる^3H-PGE結合量の増加は、GTP-γ-S>GTP>>GDP=ATP、ADPである。膜をGTP-γ-Sで処理すると、百日咳毒素によるADP-リボシル化反応は減少するが、百日咳毒素で処理した膜では、GTP-γ-Sによる^3H-PGE結合増強効果は認められない。これらの事は、受容体とGTP結合蛋白質との会合状態の特異性によるものと思われる。
[III]腎細胞でのGTPによる┣D13H-PGE結合増大反応の解析:上記[1]、[2]の反応の生理的意義を明らかにする目的で、腎髄質細胞由来のMDCK株化細胞にGTP-γ-Sを注入する実験を実施しつつあるところである。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 八浪公夫: Biochimica Biophysica Acta. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 吉村聡通: Biochimica Biophysica Acta. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 八浪公夫: in Abstract of 14th international Congress of Biochemistry. 94 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 市川厚: in Abstract of Taipei Conference on Prostaglandin and Leukotriene Research. 174 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 八浪公夫: 日本臨床夏季増刊. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 市川厚: "講座プロスタグランジン 8 PGをめぐる新物質" 室田誠逸、山本尚三, 1-408 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

URL: 

公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi