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アデニル酸シクラーゼ、血小板レセプターと相同領域を有する染色体分配制御因子の研究

研究課題

研究課題/領域番号 63641518
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

登田 隆  京都大学, 理学部, 助手 (50197894)

研究分担者 柳田 充弘  京都大学, 理学部・, 教授 (80025428)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1988年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードロイシンリッチ領域 / 染色体分配 / アデニル酸シクラーゼ / 血小板レセプター / 分裂酵母
研究概要

分裂酵母染色体分離に欠損をもつdis2変異を、多コピー導入により相補する遺伝子sds22^+は、ロイシンに富む22アミノ酸を1単位とする11回繰り返し構造をもつ特徴的なタンパク質をコードしている。sds22^+遺伝子産物の機能を同定する第一歩として、酵母遺伝学の特長である遺伝子破壊法により、sds22^+遺伝子が生育に必須であるか検討した。手順、および結果は以下の通りである。
1-(1)sds22^+遺伝子を含むDNA断片を制御酵素(NruI/HpaI)で消化し、コーティング領域を大部分失った欠失プラスミドを作製した。
1-(2)さらに、欠失プラスミドに栄養マーカーであるUra4^+断片を挿入した。
1-(3)野生型二倍体細胞を上記のsds22^+遺伝子欠失断片でURA^+に形質転換した。サザン法によってURA^+形質転換体では、染色体上の一方のsds22^+遺伝子が破壊されていることは確認した。
1-(1)テトラド分析して、sds22^+遺伝子を欠失した一倍体細胞が増殖できるか調べた。その結果、テトラドは常に2:2(生存:致死)で、生存できる一倍体はウラシル要求性をもっていた。
以上のことからsds22^+遺伝子が必須遺伝子であることが判明した。次に染色体上のsds22^+遺伝子を欠失した一倍体をsds22^+遺伝子をもつプラスミドで形質転換した。そして形質転換体でそのプラスミドを失わさせて、sds22^+遺伝子産物が分裂酵母細胞周期のでの事象に必須であるか調べた。その結果以下のことが明らかになった。
2-(1)sds22^+遺伝子産物を失って、分裂酵母は細胞周期特異的に停止する。クロマチン領域はDNAが凝縮し、M期中期停止であった。
2-(2)上記の表現型はdis2変異と類似していた。
以上のことから、sds22^+遺伝子は染色体分離に必須であると思われる。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 登田隆: Genes and Development. 2. 517-527 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 大倉洋之: The EMBO Journal. 7. 1465-1473 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 平野達也: Journal of Cell Biology. 108. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 登田隆: "Oxford Surveys on Euka yotic Genes vol.5" Oxford University Press, 133-161 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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