• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

シナプス後肥厚部のリン酸化反応の役割

研究課題

研究課題/領域番号 63641531
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

田中 亮  名古屋市立大学, 医学部, 教授 (90094383)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1988年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード構造結合性Cキナーゼ / ホルボールエステル / カルシウム阻害 / シナプス前形質膜 / シナプス後肥厚部
研究概要

我々はシナプスにおけるシグナル伝達の機構を明らかにするため、その超微形態、構成タンパク質、酵素反応につき研究してきた。最近はその努力をシナプス後肥厚部へ集中している。本年度は、タンパク質のリン酸化特にカルシウム、ジグリセリド依存性タンパク質クナーゼ(Cキナーゼ)がシナプス後肥厚部でどのような様態で存在するかという問題に焦点をあてた。
Cキナーゼはシナプス前形質膜とシナプス後肥厚部双方に存在した。シナプス前形質膜の内在性基質は分子量87K、60K、50K、20K、のタンパク質だが、シナプス後肥厚部ては20Kタンパク質しかなかった。シナプス前形質膜のCキナーゼは外部基質のヒストンIIIもリン酸化するがシナプス後肥厚部ではリン酸化をほとんどしなかった。シナプス前形質膜ではホルボールエステル処理後Ca^<2+>の存在せぬ条件で内在、外在両方の基質をリン酸化する活性が上昇したが、シナプス後肥厚部では上昇が観られなかった。シナプス前形質膜のこの活性上昇は低濃度のCa^<2+>で阻害された(IC_<50>=3×10^<-7>M)。なお20Kタンパク質のリン酸化はH-7(カルモジュリン阻害剤)で阻害されたのでカルシウム、カルモジュリン依存性タンパク質キナーゼも作用しているらしい。
以上の結果から、シナプス前形質膜、シナプス後肥厚部とも膜あるいはその裏打ち構造に結合したCキナーゼ活性を含むが、その存在様式は後者の場合酵素活性に関しかなり制限されたかたちであることがわかった。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Suzuki,T.et al.: Neurochemistry International. 13. 53-61 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Suzuki,T.et al.: Journal of Neurochemistry.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

URL: 

公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi