研究課題/領域番号 |
63850012
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理計測・光学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊藤 良一 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (40133102)
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研究分担者 |
永井 愛作 呉羽化学工業(株), 開発研究本部, 研究リーダー
佐久田 昌明 沖電気工業(株), 半導体技術研究所, 所長
小笠原 長篤 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (90134486)
梅垣 真祐 東京工科大学, 工学部, 教授 (70011161)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
19,900千円 (直接経費: 19,900千円)
1990年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1989年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1988年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
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キーワード | 有機結晶 / 非線形光学 / 波長変換 / 第2高調波発生 / 半導体レ-ザ / 導波路 / 微細加工 / 有機非線形材料 / 光第2高調波 / 半導体レーザ |
研究概要 |
1.有機非線形光学結晶の総合的評価法の確立: 有機結晶の波長変換性能を評価するために、分子の非線形分極率、結晶の非線形光学定数の正確な理論計算法を確立し、その理論計算を組み入れた総合的な材料探索・評価法を新たに提案した。評価法の一環として、半導体レ-ザを光源とした非線形光学定数の測定法の開発も行った。 2.チェレンコフ放射方式光第2高調波発生の理論解析: 導波路型波長変換素子に対して最も適した材料の特性と、導波路の最適構造パラメ-タを明確にするために、チェレンコフ放射方式光第2高調波発生の理論解析を行った。この結果、特定の材料に対する導波路パラメ-タの最適化だけでなく、高効率波長方換に最適な材料の設計へのフィ-ドバックも可能となった。 3.有機非線形光学結晶を用いた導波路素子の作製技術の開発: 有機非線形光学結晶を用いた導波路作製法として、従来からのブリッジマン法による融液からのファイバ-の作製法に加えて、溶液からの導波路作製法を新たに考案した。さらにチャンネル型導波路作製技術の一環として、水溶性無機レジストとO_2ーRIEによる有機結晶の微細加工技術の開発に成功した。この方法は多くの有機結晶に適用可能な汎用性の高い技術である。 4.有機非線形導波路素子による半導体レ-ザ光の波長変換の実現: 実際に作製したスラブ型、チャンネル型、ファイバ-型導波路を用いて半導体レ-ザ光の第2高調発生によるブル-光の発生を実現した。さらに、得られた第2高調波の集光特性についても検討を加えた。 以上の研究成果によって、半導体レ-ザ光の高効率波長変換用の導波路型有機非線形光学素子の実用化へ向けて多くの重要な指針を示すことができたものと考える。
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