研究課題/領域番号 |
63850029
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機械工作
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
横井 秀俊 東京大学, 生産技術研究所・第2部, 助教授 (90166869)
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研究分担者 |
高橋 博 東洋機械金属(株), 研究開発室, 室長
村田 泰彦 東京大学, 生産技術研究所・第2部, 助手 (00200303)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1988年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | 射出成形 / 可視化加熱シリンダ / 画像計測 / 可塑化プロセス / 高速ビデオ / スクリュデザイン / スクリュ / 画像計測システム / スクリュチェックリング / Kleinモデル |
研究概要 |
実施計画に基づき研究を遂行した結果、以下の成果が得られた。 (1)GPPS使用、樹脂温度250℃での可塑化実験を通して、可視化加熱シリンダVC-Iを改良したVS-IIおよびVC-IIIにおいてシリンダ内圧30MPaまでの耐圧・シ-ル性が達成されることを確認した。 (2)フリ-ショット時および金型内射出時のスクリュチェックリング挙動の動的観察を行い、樹脂等の成形条件の違いによりチェックリングがかなり異なった動きをすることを定量的に示した。 (3)マ-カ-を用いて射出時におけるチェック部バックフロ-量を定量解析する手法を確立した。 (4)ストロボ光とマ-カ-を用いて、スクリュ溝部の樹脂挙動、なすわち樹脂の速度ベクトルを定量化する手法を確立した。 (5)色替え度評価プログラムを作成し、同プログラムのよりスクリュ内での色替え状況を定量的に評価できることを確認した。 (6)レ-ザ光を用いて、可塑化状況、すなわちソリッドベッド深さおよび幅を定量化する手法を提案した。 (7)マ-ブルユニットと混合評価法、すなわちファンメッシュ法、オ-バ-ラップメッシュ法、マ-カ-占有面積法による成形品の混合状況定量化手法の提案を行い、つぎのステップとして同手法が可視化シリンダ内の樹脂混合状況の定量化へ適用出来る可能性を示した。 本研究では、可視化シリンダを基礎としたスクリュチェック挙動等の各種現象の定量化手法の確立を目指し、実験解析手法としてこれまでにない可視化計測システムを構築することに成功した。今後はこれら手法を用い、可塑化プロセスの現象の系統的解明、スクリュ形状の評価、Kleinモデル等のスクリュ設計理論の検証等を行い、新しいしスクリュ設計理論・射出制御・可塑化混練プロセス開発へと研究を発展させることが期待される。
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