研究課題/領域番号 |
63850054
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電力工学
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
高橋 勲 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (10016602)
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研究分担者 |
田中 信也 サンケン電気, 機器事業部, 理事
大森 洋一 東洋電機製造, 技術開発本部, 研究員
宮下 一郎 東洋電機製造, 技術開発本部, 室長
川畑 隆夫 三菱電機神戸製作所, パワーエレ部, 開発統括
加治 敬文 東芝三重工場, 電商研究開発, 部長
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
1989年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | 誘導機のトルク制御 / 誘導機の速度制御 / サ-ボシステム / 直接電算機制御 / インバ-タ制御 / ACドライブ / 誘導電動機のトルク制御 / 誘導電動機の速度制御 / 誘導機の回転速度制御 / サーボシステム / DSP制御 |
研究概要 |
誘導電動機の高性能制御に対して従来ベクトル制御が使用されていたが、ここでは回転磁界の瞬時制御に基づいた新しい制御法を開発しそれを用いて、トルク、回転数、位置制御サ-ボを構成し実用化した。 1.トルク制御では2000Hzの大振幅周波数応答、定格の20倍のインパクトトルク、定格まで300μsのトルクステップ応答が得られた。また、DSPを用いて全デジタル化し1制御ル-プ80μsで演算できドライブシステムに適用した。大容量サ-ボに対しては最適なスイッチングテ-ブルを使用しGTOインバ-タを考慮した優先順位制御法を明らかにした。また急加減速時の状態における種々の飽和現象について調べた結果30倍程度までトルクが発生することがわかった。これらの応用として企業ではHSST,産業用、負荷装置など、すでに200例余りの使用例がある。 2.速度制御に対する応用としては、瞬時回転磁束のオン、オフ制御によりインパルシブトルクを発生させ制御する手法を提案した。これを用いて1日1回転、1:200万の速度制御が可能となった。またその速度度ドリフトは1週1回転、脈動回転数は0.1rphのなめらか回転速度制御が可能なことが判明した。このシステムの企業化に対しては着々と進んでおり本年中に商品する予定である。 3.位置制御に関してはDSPと高分解能位置センサを使用し、更にリニア領域を有するスライテングモ-ド制御、オ-トチュニングなどの理論を前述の理論と併用した。その結果、1秒の角度精度が90%の確立で得られ、インパクト負荷に対する過渡誤差は40秒、0.1秒であった。これに対しては、現在試作中で商品化は来年頃を予定している。 以上の成果はいずれも誘導機で実験的に得られた世界記録で従来のベクトル制御に比べ勝っていることが実証された。
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