研究課題/領域番号 |
63850063
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子通信系統工学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
谷本 正幸 名古屋大学, 工学部, 助教授 (30109293)
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研究分担者 |
落合 忠 富士通ゼネラル研究所, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
11,400千円 (直接経費: 11,400千円)
1989年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1988年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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キーワード | TAT / 3次元TAT / HDTV / 高精細画像 / 画像情報圧縮 / 帯域圧縮 / モ-ド判定 / 可薪サブサンプリング / 可変サブサンプリング / モード判定 / 可変密度サンプリング |
研究概要 |
研究実施計画に従って研究を遂行し、ほぼ所期の成果を得たのでその概要を以下に記す。1.動画メモリ装置を製作し、テレビカメラから動画メモリに入力された画像デ-タをワ-クステ-ションに転送し、ワ-クステ-ションで処理を行った画像デ-タを再び動画メモリに戻し、処理画像を画像モニタに表示する動画シミュレ-ションシステムを構築した。2.構築したシミュレ-ションシステムを用いて種々の三次元TATアルゴリズムによるTAT帯域圧縮のシミュレ-ション実験を行い、高精細画像の情報圧縮に適した新しい3次元TATアルゴリズムを開発した。3.開発された三次元TATアルゴリズムを実行する三次元TAT実験装置を設計し製作した。4.試作装置の規模は最も多くの処理を必要とするTATエンコ-ダでも約1万ゲ-トであり、LSI化すれば1チップで実現できる。5.実験装置を用いて現行テレビの約2倍の帯域を持つ高精細画像信号の帯域圧縮実験に成功した。6.静止画像に対しては、原画像との違いが検知されない良好な画像を再生できた。7.精細な動画像の場合、Fモ-ド(フレ-ム間補間モ-ド)とCモ-ド(フィ-ルド内補間モ-ド)の判定において、補間歪を最小とするアルゴリズムでは画面の一部に前フレ-ムの画像が残留する場合があったが、Fモ-ド歪があるしきい値以下の場合にのみFモ-ドとするアルゴリズムにより、これを除去することができた。8.シ-ンチェンジ時の応答を測定した結果、再生画像の補間歪は、シ-ンチェンジ時直後のフレ-ムでは増加するが、その後急速に減少し、約4フレ-ム後には原画像との差が検知できなくなり、シ-ンチェンジに対しても十分な応答性を有することが明らかになった。11.以上により高精細画像の帯域圧縮に適した三次元TAT方式を開発することができた。
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