配分額 *注記 |
8,200千円 (直接経費: 8,200千円)
1990年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1989年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1988年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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研究概要 |
1.多元情報処理システムの構築 我々は基礎的な検討に基づいて,ワ-クステ-ションSUN/4上に視覚情報と言語情報を接続するシステムを構築した。このシステムは主に言語処理部・画像処理部からなる。以下に各部についての成果,ならびに総合システムについて述べる。 (1)言語処理部について:3次元物体の形状や,その物体に関するエピソ-ド等について言及した自然言語表現について整理を行った。また視覚情報と言語情報の接続を考慮した意味表現手法を背景として,自然言語文の解析と意味抽出を行う言語処理システムを構築した。 (2)画像処理部について:視覚情報と言語情報の接続のために画像デ-タから抽出すべき特微については整理が行なった。さらに3次元単物体について,物体のモデルを参照しつつ必要な特微の抽出を行うシステムを構築した。 (3)統合システムについて:上記の各システムを統合し,自然言語インタフェ-スを持つ3次元物体デ-タベ-スシステムを構築した。このデ-タベ-スは3次元単物体の画像デ-タと,その物体に関するエピソ-ドを保持する。このシステムでは,デ-タ登録時に画像処理部によって物体の形状等の特微が抽出され,これらが自然言語で与えられたエピソ-ドと均一な記述手法で記録される。これにより視覚情報と言語情報を統一的に取り扱いうるシステムが実現できた。 2.総括及び今後の課題に関する整理 以上の研究を通じて得られた知見をもとに,多元情報の総合理解に関する現段階での総括を行った。また,次期システムに残された課題について,言語処理・画像処理・統合システムの各側面から整理を行った。
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