研究課題/領域番号 |
63850080
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子機器工学
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研究機関 | 明石工業高等専門学校 |
研究代表者 |
竜子 雅俊 明石工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (90043421)
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研究分担者 |
河村 励 日本電気硝子(株), 技術部, 部長
藤野 達士 明石工業高等専門学校, 電気工学科, 助教授 (80099829)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1989年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1988年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 可変色放電 / ガラスブロック / ディスプレイパネル / 水銀 / ネオン / パルス放電 / グロ-放電 / 負グロ- / 負グロー / グロー放電 |
研究概要 |
近年、ビルの壁の一部にガラスブロックがしばしば利用され、採光と装飾の両面に効果を挙げている。ところがもともとガラスブロックは透明かつ中空なので、電極を取り付け、適当なガスを封入すれば直ちに放電管となり得る性質を持っている。 そこで、ガラスブロックに水銀とネオンとを封入して可変色放電管とし、採光壁兼用の表示装置の開発を試みることとなった。 研究は次の3点、(1)画素となるガラスブロックの設計・製作 (2)点灯回路の開発・試作 (3)パネルの形式 について代表者・分担者で協力しながらほぼ平行して進めた。 研究成果報告書では、上記の点を重点に実験結果を中心に述べているが、得られた成果を要約すると次のようになる。 (1)ガラスブロック型放電管35個で5×7のディスプレイパネルを構成し、アルファベット、アラビア数字、片仮名、記号等を赤青2色可変で点灯表示することができた。 (2)“Z"形ブロックでパネルを構成した場合、負グロ-部分は隣のブロックの陽極部分に覆われる格好となり、完全に隠蔽できた。 (3)直方体ブロックでも陰極前方にブラインドを置けば負グロ-は隠蔽でき、この場合パネルの表裏は構造上なくなり、両側に向かって表示できることとなる。 (4)発光色は、赤色が(x=0.5、y=0.33)、青色が(x=0.22、y=0.24)と比較的良好であった。 (5)輝度は百数+[nt]までは安定に得られたが、それ以上になると電極面積の不足から放電が不安定となる傾向が見られ、目標値の数百[nt]には少し届かなかった。電極の構造・形状に検討の余地がある。 (6)効率は約0.6[lm/W]と低く、今後の問題点として残った。
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