研究課題/領域番号 |
63850093
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
船舶構造・建造
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
村川 英一 大阪大学, 溶接工学研究所, 助教授 (60166270)
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研究分担者 |
RASHED Sheri センチュリリサーチセンタ株式会社, 技術室, 室長
中長 啓治 大阪大学, 溶接工学研究所, 助手 (10112070)
上田 幸雄 大阪大学, 溶接工学研究所, 教授 (30029037)
RASHED Sherif M. H. Century Research Center Ltd., Engineering Department, Chief Engineer
SHERIF M.H.R センチュリリサーチセンター株式会社, 技術室, 室長
SHERIF M.H. センチュリリサーチセンタ, 技術室, 室長
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 海洋構造物 / 衝突 / 損傷予測 / 円筒部材 / 塑性変形 / 歪速度 / 流体力 / 無次元パラメ-タ- / 損傷 / 局所変形 / パイプ / 歪速度依存性 / 理想化離散モデル / 残留強度評価 / シェル |
研究概要 |
石油堀削用海洋構造作や引火性質等の危険物輸送タンクにおいて衝突事故が生じた場合には、人命の損失、環境汚染等、社会的影響が大きく、安全上の対策が厳しく求められている。一般に、事故時の安全を確保するためには、想定される衝突の規模に対して、構造物が被る損傷の予測および事故後の健全性評価の手段が是非必要となる。そこで、本研究では、パイプやシェル構造物を対象に衝突現象を詳細に分析し、これに基づき、衝突損傷予測、健全性評価に関する基礎デ-タを提供することにより設計者を支援するシステムのプロットタイプ作成を目指した。 構造物の静的強度に関しては、種々の工学的問題が系統的に類型化され、これらを解析するための基礎理論もほぼ確立されている。しかし、動的でしかも非線形象である衝突問題は、静的問題と比較して複雑であることから、個々の問題の本質が十分把握されておらず、それらの体系化に関しては全く手がつけられていないのが現状である。そこで、本研究では、問題の大局的把握に重点を置いて衝突問題を取り扱った。 例えば、厳しい環境の中で稼動する海洋構造物は、供給船や氷山等の漂流物、さらにはプラットフォ-ムからの落下物等との衝突の危険に曝されている。一方、海洋構造物の構造形式はジャケット型、ジャッキアップ型、セミサブ型等に分類されるように多様であり、剛性や強度等の構造特性もそれぞれ異なる。また、衝突物体も小さな落下物から、巨大な氷山まで、その質量においてもその幅は非常に広い。そのために、想定し得る構造物と衝突物体の組み合わせという意味で、広がりを持った問題として衝突問題を把握しようとすれば、何らかのパラメ-タ-に基づく現象の分類が必要となる。そこで、被衝突部材単体あるいは海洋構造物全体の衝突応答を分析し、現象を特徴付けるパラメ-タ-をいくつか提案し、これらを用いた現象の分類を試みた。
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