研究分担者 |
前野 賀彦 舞鶴工業高等専門学校, 講師 (90110139)
宮本 文穂 神戸大学, 工学部, 助教授 (10093535)
井上 正一 鳥取大学, 工学部, 助教授 (10032286)
川東 龍夫 近畿大学, 環境科学研究所, 助手 (10140310)
小林 和夫 大阪工業大学, 工学部, 教授 (10021586)
井上 晋 京都大学, 工学部, 助手 (30168447)
尼崎 省二 立命館大学, 理工学部, 教授 (60066743)
真嶋 光保 大阪市立大学, 工学部, 講師 (10128754)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1990年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1989年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1988年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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研究概要 |
コンクリ-ト構造物は従来半永久構造物であると考えられており、適切な設計・施工を行えば十分な耐久性を示す豊富な実績を有している。しかし、近年、除塩不足の海砂の使用あるいは苛酷な海洋環境下での使用によって、コンクリ-ト中の鋼材が腐食し、コンクリ-ト構造物が劣化損傷を受ける、いわゆる塩害が数多く報告されはじめている。 海洋環境下における鉄筋コンクリ-ト構造物は、物理的、化学的な侵食を受けて劣化損傷を生じるが、その中心はコンクリ-ト中鋼材の塩化物腐食である。塩化物腐食速度は、水セメント比を代表とするコンクリ-ト配合,かぶり,鋼材およびコンクリ-ト表面ライニングの仕様および環境条件等に支配される。 本研究では、12×12×118cmのはり供試体を用い、水セメント2種(40,60%:高低セメントB種使用),鉄筋3種(普通,エポキシ樹脂塗装,熔融亜鉛めっき:D10使用),ライニング3種(エポキシ,ビニルエステル,ポリウレタン),かぶり2種(25,50mm)を要因として、長期の暴露実験を開始した。暴露試験地としては、明石市魚住(瀬戸内海),態野市鵜殿(太平洋)および舞鶴市小橋(日本海)の3ケ所を選んだ。 コンクリ-トおよび鉄筋の腐食挙動は、超音波伝播速度,自然電近,分極低抗,コンクリ-ト低抗などによって経時的に非破壊で測定するとともに、一部については、はりの載荷試験,電位差滴定,X線回折分析,中性化試験等を行った。これらの測定結果から、海洋における、コンクリ-ト構造物の塩害による劣化損傷とその防止対策に関する検討を行った。
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