研究分担者 |
肆矢 雄三 気象庁, 気象衛星センター, 解析技術専門官
阿部 世史之 気象庁, 気象衛星センター, 運輸調査官
中北 英一 京都大学, 防災研究所, 助教授 (70183506)
椎葉 充晴 京都大学, 工業部, 助教授 (90026352)
ABE Y Meteorological Meteorological Engineer of Ministry Satellite
YOTSUYA Y Agency Center of Transport
今泉 孝男 気象庁, 気象衛星センター, 運輸技官
操野 年之 気象庁, 気象衛星センター, 運輸技官
鈴木 和史 気象庁, 気象衛星センター, 運輸技官
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配分額 *注記 |
12,300千円 (直接経費: 12,300千円)
1990年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1989年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
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研究概要 |
まず,3次元レ-ダ-情報から水蒸気相変化量や水蒸気の流れ場を推定する手法を開発するとともに,算定した流れ場,地形,エコ-強度分布の変動形態の関係調査に基づき,不安定場概念を導入した降雨分布の再現手法を開発し,これらの手法を結合して3次元レ-ダ-情報を用いた,しかも水収支を考慮しているという意味において準気象学的な短時間降雨予測手法を開発した。 一方,GMSによって得られる赤外・可視画像あるいは赤外画像単独の情報から,我が国のレ-ダ-観測網よりも広い領域全体にわたる降水強度分布を推定する手法を開発し,実時間手法として実用化させるとともに,多くの適用例から推定精度も明らからにした。 また、従来の降水分布の確率モデルを整理した上で,上記の3次レ-ダ-を用いた降雨予測手法といかに結合する可きか,その他どういった計画上の問題に利用可能かの議論をした上で,我か国に大きな災害をもたらす台風に関し,レ-ダ-およびGMS情報を用いて降雨分布の確率構造解析を行い,確率モデルを提案した。 最後に,3次元レ-ダ-情報を用いた短時間降雨予測手法に気象衛星情報を取り込むために,2つの基礎的検討を試みた。その1つとして,広域の情報である気象衛星情報から台風に伴う螺線状のレインバンドの移流ベクトルを予測する手法を開発した。他の1つとして,上記した手法によって気象衛星情報から広範囲にわたって推定されている降水強度の水平分布を用いて,広範囲の3次元降水強度分布を推定するための手法を開発した。
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