研究課題/領域番号 |
63850122
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
交通工学・国土計画
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研究機関 | 豊田工業高等専門学校 |
研究代表者 |
栗本 譲 豊田工業高等専門学校, 土木工学科, 教授 (30043201)
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研究分担者 |
高橋 政稔 名城大学理, 工学部・土木工学科, 助教授 (40076576)
神作 博 中京大学, 文学部・心理学科, 教授 (30065172)
後田 澄夫 豊田工業高等専門学校, 電気工学科, 助教授 (80043214)
野田 宏治 豊田工業高等専門学校, 土木工学科, 助手 (40132609)
荻野 弘 豊田工業高等専門学校, 土木工学科, 助教授 (70043205)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1988年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | 視覚障害者案内システム / 案内システム / 視覚障害者 / 微弱電波 |
研究概要 |
視覚障害者の歩行誘導に大きな効果を上げている点字ブロックは、歩道や停車場のプラットホーム等に設置されているが、設置のための費用や施工上の問題が多く、かつ提供情報量が少ないためその普及は特定の場所のみに設置されているのが現状である。 本研究では、視覚障害者に対してより多くの情報を付与するために微弱電波を送信し、視覚障害者の持つラジオから音声情報として伝達する手法を確立した。微弱電波の送信装置は、FM/AM変調信号発生部、AM・FMのAF信号発生部、FM受信コントローラ部及び送信アンテナ部とから構成するシステムである。 変調信号発生部は、100KHZ〜110MHZの搬送波に音声信号をAM波又はFM波に変調して、-19〜99dBμVの範囲で出力可能であり、FM、AM、変調度、出力レベル搬送波周波数を32種類のメモリに記憶してワンタッチ操作で呼び出すことができる。また、AM信号発生部により、マイクロホンからの音声入力がAF信号となり送信されるので緊急時の遠隔操作が、可能な構成とした。送信アンテナ部は、変調信号発生部からの出力を微弱電波として地上に展張延伸したアンテナ部より放出する。 アンテナ部より放出される、微弱電波の強さを測定するため豊田高専グランドにアンテナを50m、100m、150m、200m延伸して電界強度を測定したがFM波の減衰が激しく本研究目的にそぐわず使用できないことが判明した。これに対してAM波の減衰は比較的小さく、かつ延長方向に直線的に減衰していることが明らかになり、使用電波として適している。 1月17日、岡崎盲学校校庭で視覚障害者に参加してもらいシステムに関する実験を実施すると共に、実験結果及び交通に関する問題点をヒヤリング形式でアンケート調査を実施した。その結果、一部に修正すべき点が見られるが、十分実用に供しうることが判明した。
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