研究課題/領域番号 |
63850128
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
森田 司郎 京都大学, 工学部, 教授 (30025902)
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研究分担者 |
松原 澄行 三井建設(株), 技術研究所, 主任研究員
岡本 直 三井建設(株), 技術研究所, 主席研究員
小松 勇二郎 京都大学, 工学部, 教務職員 (60109022)
近藤 吾郎 京都大学, 工学部, 助手 (30195896)
藤井 栄 京都大学, 工学部, 助手 (70144334)
MATSUDA Shumiyuki Mitsui Const.Co., Principal engineer
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
1990年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
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キーワード | 水和発熱 / 強度管理 / 構造体コンクリート強度 / 高強度コンクリート / マチュリティ / 引抜き試験法 / 同調温度養生 / コンクリート温度解析 / 構造体コンクリ-ト強度 / 同調養生 / 水和熱 / マスコンクリ-ト / 高強度コンクリ-ト / 引抜き試験 / マチュリティ- / シリカヒュ-ム / コア強度 / 引抜試験 / 温度応力 / 引き抜き試験 / 有限要素解析 |
研究概要 |
コンクリート構造物の安全性と耐久性の保証のためには、打設されたコンクリートの構造体中での強度を管理することが重要であり、コントロールシリンダーによる管理には限界があると云う観点から、新しい強度管理法を提案した。 1. 水和熱による初期温度上昇が強度発現に与える影響 富調合コンクリートが打設された建築構造物では、部材によっては材令3日以内に、外気温より40℃程度も高い内部温度に到達する。このような初期高温が初期強度の発現と長期強度の低減に与える影響を豊富な実験によって調査し、その結果から強度発現予測式を提案した。 2. 水和熱によるコンクリート温度の上昇予測 従来の方法は、セメントの断熱養生下の水和発熱速度に基づいて温度上昇を予測するものであったが、建築物のような場合にはこの方法は不合理であり、水和発熱速度の温度依存性を考慮することが不可欠であることを示した。実大部材の温度実測実験との照査から、アレニウス則に基づいてコンクリート断面内の局所の温度に依存した水和発熱を考慮した解析法を提案し、実験結果とよく整合することを示した。 3. 引抜き試験法の高強度コンクリート用への改良 研究担当者が従来から開発してきた引抜き試験法を、1200kgf/cm^2程度までの高強度コンクリートに適用可能なように改良し、それを用いた豊富な実験データから、低強度から高強度までの統一的な強度推定式を導出した。 4. 新しい構造体コンクリート強度管理法の提案 以上の結果に立脚して、構造体コンクリート強度を管理するシステムを提案した。すなわち、予想される温度履歴から強度発現を予測して調合を決定し、構造体のコンクリート温度を実測して強度推定し、引抜き試験と同調養生シリンダーの強度からそれを確認すると云うシステムである。
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