研究課題/領域番号 |
63850140
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
金属物性
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
佐藤 彰一 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (20089824)
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研究分担者 |
森 勉 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 教授 (40016259)
加藤 雅治 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 助教授 (50161120)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
13,200千円 (直接経費: 13,200千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1989年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1988年度: 11,800千円 (直接経費: 11,800千円)
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キーワード | 電顕内その場観察 / 耐熱合金 / 高温変形 / 形状記憶合金 / 超高圧電子顕微鏡 / スピノ-ダル分解 / 東京工業大学には、昭和56年3月に超高電圧・超高真空・高分解能電子顕微鏡(1250KV,日立製作所製)が設置され、順調に稼動しており、前回の科学研究費で試作した一軸引張応力下における照射実験を行ってきた。 / なお、耐熱合金の一つ、Ni_3Alに関する予備実験は、電顕内引張試験用試料の作製に成功し、目下高温クリープ装置の完成を待っている状態である。 / スピノーダル分解 |
研究概要 |
本研究の設備費で購入した加熱引張クリ-プ試験装置は、平成元年3月に納入され、負荷応力の測定と調整や加熱温度の計測と較正を経て、平成2年5月に当初目的とした高温クリ-プ試験が行えるようになった。この準備期間中は主に室温或いは比較的低温(〜100℃)におけるその場引張り試験を行い、多くの成果が得られた。研究テ-マ別にまとめると以下のようになる。 1)プロトン照射した材料の塑性変形に関する研究は、金属材料技術研究所の原子炉材料研究部の協力を得て行われた。試料の放射化を最小限にしてMo単結晶やFeーCrーNi合金単結晶にプロトンを照射し、欠陥を導入した後、東工大に持ち帰って照射欠陥の観察とその場変形を行ったもので、チャネル変形や転位と照射欠陥の相互作用について貴重な情報が得られた。 2)FeーMnーSi合金のσ【double half arrows】ε変態に関する研究では、まず支柱機構によるσ【double half arrows】ε変態を実証することに成功し、ついでε→σ逆変態のその場観察に成功した。後者の観察を可能とした要因の一つは、クリ-プ型引張試験機の使用により加熱時の熱膨張による試料の座屈を防ぐこ 3)耐熱合金Ni_3Al単結晶の塑性変形に関する研究では、加熱に伴なう降伏応力や流動応力の上昇と変形組識の変化を直接対応させながら、高温における強度の増加機構を検討することが可能となり、従来から多くの研究者によって議論されてきた変形機構について、より明確な検討を加えることができた。
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