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無電解銅めっきにおける水酸化物コロイドを利用する活性化処理法

研究課題

研究課題/領域番号 63850145
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 金属製錬・金属化学
研究機関京都大学

研究代表者

真嶋 宏  京都大学, 工学部, 教授 (50026184)

研究分担者 粟倉 泰弘  京都大学, 工学部, 助教授 (70109015)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1988年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
キーワード活性化処理 / 無電解めっき / コロイド / 金属水酸化物
研究概要

プラスチック等の無電解めっきでは、被めっき体表面にめっき核を準備する、いわゆる被めっき体の活性化処理としてSnCl_2とPdCl_2溶液を用いる方法が広く使用されている。本研究ではそれにかわる安価な金属水酸化物コロイドを用いた活性化処理について実験し、次の結果を得た。
温度313K、0.2mol/lCuSO_4と0.2mol/lNiSO_4溶液でpH7.8に調整した混合コロイド溶液へABSプラスチックを10分間浸漬し、Cu(OH)_2-Ni(OH)_2の凝集コロイドをプラスチック上に吸着させる。この吸着コロイドを温度298のpH10.6の1g/lKBH_4溶液を用いて還元し、めっき核を形成する。この活性化処理を行うことにより、通常のホルマリン等を還元剤とする無電解銅めっきにより、従来のSnCl_2-PdCl_2系の活性化処理を行なったものと比較しても、均一さ及び光沢においてそん色のない銅めっきが可能であった。また、この活性化処理法を用いて、プラスチック繊維への無電解銅めっきも可能であった。
上記の活性化処理条件を鱗片状天然グラファイトの無電解銅めっきに応用した結果、良好な無電解銅めっきが得られた。この活性化処理の良否には天然グラファイト中に含有されるSiO_2を主成分とする灰分が影響し、灰分含有量8〜12%のものには十分な活性化処理が可能であった。グラファイトの銅めっきは、直流モーター用ブラッシの電気伝導度向上に大きな役割を果すと考えられる。
上記の活性化処理条件の内、混合コロイドの組成をCu:Niのモル比を1:2あるいはそれ以上にすることにより、ニッケルの無電解めっきも十分可能であった。均一さ光沢においても、従来のSnCl_2-PdCl_2系の活性化処理によるものと比較し、それに近いめっきが可能である。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 真嶋宏: 表面技術.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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