研究課題/領域番号 |
63850176
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
中井 武 東京工業大学, 工学部, 教授 (90016717)
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研究分担者 |
高谷 隆男 藤沢薬品工業KK, 新薬研究所, 所長
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1989年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1988年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | カルバペネム / 抗生物質 / 不斉合成 / 1β-メチルカルバペネム / β-ラクタム / アルド-ル反応 / β-ヒドロキシ酪酸 / 重複不斉合成 / カルバペネム系抗性物質 / 1βーメチルカルバペネム / βーラクタム / βーヒドロキシ酪酸 / βーヒドロキシイソ酪酸 / カルバペネム中間体 / アルドール反応 / βーヒドロキシ酪酸メチル |
研究概要 |
1β-メチルカルバペネム系抗生物質は、次世代抗生物質の最有力候補として有望視されている。本研究の主目的は、大量入手可能な光学活性化合物を出発物質に用いて、1β-メチルカルバペネム鍵中間体の実用的不斉合成法を開発することにある。本研究の成果は以下の通りである。 1.本研究者らはすでに、入手可能な(R)-β-ヒドロキン酪酸メチルからβ-アセトキシ-β-ラクタム中間体の短工程合成法を開発しているが、今回、このアセトキシ体から1β-メチルカルバペネム鍵中間体を高立体選択的にえる合成法の開発に成功した。この合成法の特徴は、入手容易なケトンから調製したスズ(II)エイラ-ト種を用いて1β-メチル酢酸側鎖を高立体選択的に導入している点にある。 2.入手容易な(S)-β-ヒドロキシイソ酪酸メチルを出発物質とする。1β-メチルカルバペネム鍵中間体の新合成法を開発した。この新ル-トでは、高立体選択的アルド-ル反応とN-C_4環化の後に、1-ヒドロキシエチル側鎖を高立体選択的に導入している点が特長である。 3.(R)-β-ヒドロキシ酪酸メチルと、(S)-β-ヒドロキシイソ酪酸メチル出発物質とする1β-メチルカルバペネム鍵中間体の新不斉合成ル-トを開発した。この新ル-トでは、重複不斉アルド-ル反応をキ-ステップとし、その重複立体区別によって高選択的にえたアルド-ル生成物にN-C_4環化法を適用している点が特長である。 4.この不斉合成法の開発研究に平行して、種々の1β-メチルカルバペネム誘導体を合成し、それらの抗菌活性試験を行い、構造-活性相関に関していくつかの興味ある知見がえられた。 以上、本研究において上記3つの不斉合成法の開発に成功し、特許申請を行ったが、残念ながらいずれの合成法も依然実用化には問題が残されているというのが最終評価結果である。
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