研究課題/領域番号 |
63860022
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
竹村 冨男 名古屋大学, 農学部, 教授 (90014919)
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研究分担者 |
佐々木 康寿 名古屋大学, 農学部, 助手 (90154004)
祖父江 信夫 名古屋大学, 農学部, 助手 (50023495)
都築 一雄 名古屋大学, 農学部, 助教授 (60023438)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1989年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1988年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | 木造軸組 / 機械プレカット / あり / ほぞ / 接合強度 / 半剛節解析 / 新構法 / 継手 / 仕口 / あり継ぎ / かま継ぎ / 長ほぞ / 疲労限度 / 木造軸組構法 |
研究概要 |
この研究は、機械プレカットの利点を生かした、新しい木造軸組構法を開発・提示することを目的とし、1.文献資料等による新構法用継手・仕口の調査・抽出、2.新構法用継手・仕口の性能試験、3.新軸組構法の構築・提示、の3段階に分けて実施した。その成果を要約すると、次のとおりである。 1.文献資料等による新構法用継手・仕口の調査・抽出 既存の継手・仕口について、種類数、分類基準と分類例、機械加工性などを調査・検討し、新構法用継手・仕口の要件を明らかにした。次いで、これらの要件に対する適合性を、既存の継手・仕口の範囲で検討し、現段階ではほぞとありが最適と判断した。 2.新構法用継手・仕口の性能試験 前項で選択・抽出された、ほぞとありの中から、それぞれを代表する基本的なものとして、長ほぞ差込み栓打ちと腰掛けありを選び、それらの形状寸法、機械加工性、接合強度、などを実験的に検討・究明した。また、あり接合の上端を側面とする新しい使い方を提案し、その場合、接合剛性係数の値が従来の使い方による値と、大略合致することを明らかにした。 3.新軸組構法の構築・提示 以上の調査・検討結果をもとに、新構法構築の基本構想を、大略次のよう提示した。(1)新構法は、基本的には在来軸組構法を継承・改変したものとする。(2)改変の主対象を継手・仕口におき、それらの加工を機械プレカットで行う。(3)継手・仕口の種類を可及的に少なくし、ほぞとありを多用する。(4)新構法の構築と安全性の検討・確認手段として、半剛節構造解析を援用する。ほぞとありの改変については、なお今後の研究にまつところが多いが、上記の基本構想を木造住宅モデルに適用し、新しい軸組構法の構築が可能なことを示した。
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