研究課題/領域番号 |
63860034
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業気象・生物環境制御学
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
小倉 裕幸 (小倉 祐幸) 宇都宮大学, 農学部, 教授 (90114157)
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研究分担者 |
河又 虎好 宇都宮大学, 農学部, 教授 (40007977)
見目 明継 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (40114160)
藤重 宣明 (藤重 宣昭) 宇都宮大学, 農学部, 講師 (40008016)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
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キーワード | NFT / 円弧型ロックウ-ル / 紫外線カットフィルム / イチゴの花芽分化 / サツマイモの塊根形成 / アスコルビン酸 / コマツナ / 養液濃度 / NFT栽培 / 冷水処理 / ヘキソ-ス / エチレン / 養液栽培 / 野菜の富栄養化 / NFTのベッド構造 |
研究概要 |
1.イチゴの花芽分化促進がNFT装置を用いた根圏冷却により可能であることから、その実用的処理法を開発することを目的として実験を行なった。NFTの高設ベッド下に2段および3段のNFTベッドを設置し、冷却培養液および井水を用いて、多数個体の根圏冷却処理を検討し、いずれも花芽分化促進に有効であることを明らかにした。 冷水の処理法としてイチゴのクラウン部に直接に冷水を滴下するドリップ法を試みたが、実用技術とするにはなお検討を必要とした。 また冷水に替って冷風をクラウン部に直接当てる方法も試みたが、装置の改善が必要であり、なお検討を必要とした。 2.高品質野菜を得ることを目的として、水耕の養液濃度の制御によりアスコルビン酸含量を制御する実験を行なった。還元型アスコルビン酸は低濃度の養液で高まる傾向が認められた。養液中の窒素を欠除させてコマツナを栽培すると、有意にアスコルビン酸の含量が増加した。コマツナの葉のアスコルビン酸含量は加令とともに減少する傾向があった。 紫外線遮断程度を異にしたフィルムを被覆し、コマツナとホウレンソウを栽培し、アスコルビン酸およびグルコ-ス含量への影響を調べた。その結果、紫外線カットフィルムへの被覆だけでは、これらの含量を有意に増加させられなかった。 3.NFT耕では根群の発達が良好であることが一般に認められている。その反面、根群が密になると培養液の流れが不良となり、停滞水による根の酸素不足がおこる恐れがある。円弧型ロックウ-ルはこの問題を解決する。円弧型ロックウ-ルを用したNFT耕でサツマイモを栽培し、円弧下部が作る気層トンネル中に塊根を形成させることができた。今後この新型ロックウ-ルを用いるNFT耕の利用、拡大が期待できる。
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