研究課題/領域番号 |
63870022
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
畑中 正一 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (30142300)
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研究分担者 |
牧 正敏 京都大学, ウイルス研究所, 助手 (40183610)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
1989年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1988年度: 10,700千円 (直接経費: 10,700千円)
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キーワード | ヒトレトロウイルス / 核小体シグナル / 遺伝子 / タンパク / メッセンジャ-RNA / 輸送 / HTLV-I / HIV-I / HIV-1 / メッセンジャーRNA |
研究概要 |
我々は、ヒトレトロウイルスの遺伝子の中に核小体へタンパクを導入するシグナル(NOS)を発見した。この核小体シグナル(NOS)は9ないし19個のアミノ酸残基からなるペプチドで、このペプチドを適当なタンパクのアミノ基末端に結合させると、そのタンパクは核小体に導入されて、局在するようになる。種々の細胞質タンパク、細胞膜タンパク及び核質タンパクの核小体導入のためのプラスミドを作成した。 まずHTLV-Iの各種タンパクをNOSと結合させて、核小体に導入するプラスミドを作成した。導入タンパクとして、P40×、P21×gag、を選び、実際に核小体に移行導入した。 ウイルス以外のタンパクとして分子量114,000のベ-タ-ガラクトシダ-ゼをNOSと結合させて核小体に導入した。 エイズの病因ウイルスHIV-Iの調節遺伝子であるtat及びrexの遺伝子産物にも核小体シグナルの存在することを発見した。これらの核小体シグナルが働かないとTat及びRexタンパク質もその機能を失うことを明らかにした。
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